2019年は高級外車の「電気自動車」元年

EV自動車,新車を買う
(写真=PIXTA)

燃費の良さからハイブリッド車(HV車)の人気が高まっていますが、最近では電気自動車(EV車)も注目されています。電気自動車はハイブリッド車のようにガソリンを使わないため、コストパフォーマンスが良い・加速がスムーズ・音が静かという魅力があります。

そんな魅力のある電気自動車ですが、主な高級車メーカーもついに“本気の”電気自動車をリリースしました。例えば、ドイツ・ダイムラーの高級ブランド「メルセデスベンツ」は、日本初となる電気自動車ベンツEQCを発表しています。

BMWは以前から発表していた電気自動車のi3を高度化することで100km/hを7.3秒以内、最高可能航続距離約466kmを実現。また、BMWは2021年までに新型EV車を5車種発表する計画を発表しています。

まずは2019年内にMINIハッチバックがベースのMINIエレクトリック、2020年以降SUVのX3をベースにしたiX3、新型i3、i4、iNEXTも順次発売される予定です。次々と高級外車の電気自動車が発表されているため、今後他の外車メーカーの追随が予想されるでしょう。

高級外車のEVの考え方

数年内に新車を買う予定であれば、電気自動車とガソリン車であればどちらを選んだ方が良いのでしょうか?最先端のシステムに触れたい方は新しい技術を体感できるため、電気自動車を選ぶとよいでしょう。

また、ガソリン車はギアで徐々に加速しますが、電気自動車は最大トルクで発車できるのでスムーズな走行が期待できます。エコカー減税・グリーン化特例・エコカー補助金といった恩恵を受けたい方も電気自動車をおすすめします。

一方、資産価値で考える場合にはガソリン車を第一候補にしたいところです。といっても、一般的なガソリン車は電気自動車の普及によって値落ちする可能性もあります。資産価値を重視するのであれば、固定ファンのいるスポーツカーやオールドカー、希少価値のある高級車などを選択するとよいでしょう。

イギリスやフランスは、2040年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止する方針であることを考えると、日本もいずれ電気自動車が主流になることが予想されます。定額制や中古車などで様子を見ながら電気自動車の購入を検討することもひとつの選択肢と言えるでしょう。

PHEVが一番現実的かもしれない

電気自動車の今後がまだハッキリしていない状況を考えると、プラグインハイブリッド車(PHEV車)を購入することが一番現実的かもしれません。プラグインハイブリッド車とは、ガソリン車とハイブリッドカーのいいとこ取りをしている自動車で、大容量バッテリーに直接充電できるのが特徴です。

大容量バッテリーのおかげで近場の買い物ではガソリンをほとんど使わないため、コストパフォーマンスが通常のハイブリッド車より高いと言えます。メルセデスベンツでは「EQ Powerシステム」という力強い動力性能に、高出力モーターのブースト機能がプラスされた途切れることのない加速感覚を実現したプラグインハイブリッド車を扱っています。

E350、GLC350、S560など、セダン・ステーションワゴン・SUVと多彩なラインナップを取り揃えています。一方、BMWでもi8が既にプラグインハイブリッドとして販売されています。最高出力374ps、最大トルク570Nmを発生するエンジンは、わずか4.6秒で100kmまで加速可能です。また、BMWでは購入した初年度の公共充電料金が0円というサービスを提供しています(ChargeNow提携充電ステーションに限る)。

「電気自動車は、まだ充電できる場所が限られているので不安」という方や、電気自動車の購入をどうすべきか悩んでいる方は、ガソリンでも走行できるプラグインハイブリッド車でしばらく様子を見てはいかがでしょうか。(提供:Wealth Lounge

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