ベンツ、BMW、ベントレー、レクサスなど、「企業オーナーといえば高級車に乗っている」というイメージが世の中にはあるようです。それではなぜ企業経営者や個人事業主が高級車を好んで保有するのでしょうか?その理由としてステイタス性だけでなく、実用性や資産価値の高さもあげられます。

高級車を持つメリットはステイタスだけでない!

企業オーナー,高級車
(写真=DDCoral/shutterstock.com)

起業家や中小企業経営者の中には、メルセデス・ベンツのフラッグシップモデルやフェラーリ、ポルシェなどを愛車としている人もいるでしょう。高級車の所有は、成功の指標の一つとも言えます。

しかし、企業経営者や個人事業主が高級車を持つ理由は、社会的なステイタス・成功者の証といった世間のイメージ以上に、経営者ならではの実用的な理由が存在します。

安全性や高い居住性の確保

車が移動手段である以上、何より重要なのは安全性です。衝突時に搭乗者を守る安全性能や安全装備、ぶつからないための衝突回避システムなど、どのメーカーの車も高い安全性を確保しています。

車内の居住空間の快適さも重要なポイントです。多忙な経営者にとって、車はただの移動手段ではなく、喧騒から離れて心身ともにリセットする空間です。ラグジュアリーな内装はもちろんのこと、アウトバーン走行に対応したボディの剛性やサスペンション・遮音性で快適な乗り心地が評価されている「ドイツ御三家」(メルセデス・ベンツ、BMW、Audi)の人気は不動です。さらに、ベントレー・ミュルザンヌに見られるように、広々とした室内空間と格調高い最高級のインテリアもくつろぎの時間を演出する重要な要素になります。

資産価値、投資価値対象としての高級車

高級車、中でも希少性の高い海外メーカーのクルマは、中古になっても資産価値が下落しづらいということも理由としてあげられるでしょう。ポルシェやランボルギーニ、フェラーリといった往年のスーパーカーのブランドモデルは、概して細部の作りが緻密で、手作業によって数量限定で生産されることが多く、希少性があります。そのため、年式の古いモデル、例えばポルシェの代名詞でもある1964年発売のポルシェ911は中古車でも、状態が良ければ非常に高い価格が付く傾向にあります。

海外の最高級スーパーカーブランド車であれば、社会的ステイタスが得られる、または成功の象徴であるといった自己満足感だけでなく、希少性から生まれる高い資産価値・投資価値のある固定資産として保有することができるのです。

社用車として購入すれば節税効果も

またお金に直接的に関わることとしては、節税効果も理由のひとつとして数えられます。

購入時に新車あるいは耐用年数の短い中古車であるかによって、車両本体価格を減価償却により数年間で経費化する、あるいは初年度に経費として一括計上できるかの違いが生じます。購入価格が高額であるほど節税効果も高くなります。購入する高級車の選び方で節税効果が違ってくるので、会社の見込み利益と照らし合わせながら、新車・中古車を選ぶ、あるいは購入予算を見積もるのが基本です。

また、節税対策のために高級車を持つ場合、セダンタイプのほうが無難だといえます。スポーツカータイプの高級車だと、税務調査で個人的趣味の範囲内であるとみなされて会社の経費として認められないリスクがある、もしくは業務用であることを明示できるように細心の注意を払う必要があるからです。

ステータスだけでなく、実用性、資産性、節税を考えたクルマ選びを

高級車を保有することで、経営者は多くの恩恵を受けることができます。社用車として使う場合に限定されますが、最大の効果はなんといっても節税効果です。節税効果に加えて、高級車に乗ることで、高い安全性や快適さ、さらにドライビング・パフォーマンスも堪能できるとなれば、高級車は経営者にとってもはや相棒と呼べるかもしれません。(提供:企業オーナーonline

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