国立がん研究センターの『最新がん統計』によると、40歳の男性が10年間でがんに罹患する確率は1%、50歳男性は5%となっています。同じく40歳の女性が10年間でがんに罹患する確率は3%、50歳女性は6%です。確率的にはさほど高い数字ではありませんが、低いとも言い切れません。
私のFP事務所でもがん保険に関する相談は男女問わず40代、50代が圧倒的に多いです。 ちなみに、年齢を重ねるごとにがんに罹患する確率は高まり、70歳の男性が10年間に罹患する率は29%に達します。
しかし、後段で述べる通り、がん患者の生存率も上がっています。がんはかつての「不治の病」から「長く付き合う病」に変わりつつあるのです。だからこそ、長い治療期間に耐えるための「お金の備え」が求められます。
今回はFPとしての立場から、がんに対応した「お金の備え」についてお届けしましょう。
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(画像=Alfmaler / shutterstock, ZUU online)