モトリーフール米国本社、2019年7月19日投稿記事より

フェイスブック(NASDAQ:FB)が発行を予定している仮想通貨(暗号資産)である「リブラ(Libra)」とビットコインとはどう違うのでしょうか?

現在、10億ドル(約1070億円)以上の価値がある14の仮想通貨を含め、2,600を超える様々な仮想通貨があります。

なぜ仮想通貨を必要とするのか、疑問に思う人もいるでしょう。

リブラとビットコイン(および他の主要な仮想通貨)には、根本的な違いがあります。

リブラはいわゆる安定した仮想通貨として設計されており、その価値は法定通貨(リブラの場合は米ドル)に固定されています。

フェイスブックの目標は、10億ドルの準備金を得るために、100人のパートナーからそれぞれ1000万ドルの資金を拠出してもらうことです。

資金拠出がうまくいき10億リブラが存在する場合、1リブラは正確に1ドルの価値があることになります。

これは、市場取引によって価値が急激に変動するビットコインのような仮想通貨とは著しく対照的です。

実際、筆者がこの記事を執筆する前の24時間でビットコインは17%下落しました。

安定した仮想通貨はすでに存在していて、最も注目に値するのは「テザー」で、総額40億ドル近くの1ドル建て仮想通貨が流通しています。

ただし、毎日のオンライン購入の支払いでテザーなどの仮想通貨を簡単に使用することはできません。

しかしフェイスブックには、27億人のユーザー、フェイスブックページを所有する9,000万の企業、そしてビザ、マスターカード、ペイパル、ウーバー、イーベイを含む多数のパートナーが存在します。

(訳注:日本では、マネックスグループがリブラへの参加意思を表明し、申請も出しています。)

これは、大きな差別化要因になります。

つまり、フェイスブックのリブラには、他の仮想通貨とは一線を画す2つの重要な要素があります。

まず、その価値は大きく変動しません。

次に、それは商品を購入するために簡単に使うことができます。(提供: The Motley Fool Japan


Randi Zuckerbergは、フェイスブックのマーケティング開発部の元ディレクターおよび元スポークスウーマンであり、マーク・ザッカーバーグCEOの姉です。Randiはモトリーフール社の取締役会メンバーです。元記事の筆者Matthew Frankel, CFPは、記事で言及されている株式および仮想通貨を保有していません。モトリーフール社は、フェイスブック株、マスターカード株、ペイパル株、ビザ株を保有し、そして推奨しています。モトリーフール社は、次のオプションを保有しています(イーベイ株の2019年10月の37ドルのショート・コール、イーベイ株の2021年1月の18ドルのロング・コール、ペイパル株の2019年10月の97ドルのショート・コール)。モトリーフール社は、イーベイ株とウーバー株を推奨しています。モトリーフール社は、記事で言及されている仮想通貨を保有していません。