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2008年から始まったふるさと納税を皆様ご存知でしょうか?任意の自治体に2000円を超える寄附をすると、住民税と所得税が控除されるこの制度は、2011年の東日本大震災の際は被災地支援の効果も合わさり、前年比約10倍となる649億1490万円が集まりました。その後2012年は130億1127万円の寄付金が全国各地の自治体に集まり、金額こそ2011年より減少しましたが、テレビや雑誌等の紹介を受けて年々認知度があがっています。

住民税と所得税の控除には確定申告の手続きが必要など、少々面倒くさい面もありますが、菅義偉官房長官は今年7月、税金軽減の上限の引き上げや手続きを簡素化する意向を表明し、今後ますますふるさと納税のブームが促進していくのではという期待が高まっています。今回はこのふるさと納税のメリットやしくみをまとめていきたいと思います。


ふるさと納税のしくみやメリット

ふるさと納税は「納税」という言葉がついていますが、新たに税金を納めるのではなく、全国の任意の地方自治体(都道府県・市区町村)へ行う「寄付」のことをさします。個人が2,000円を超える寄付を行うと5,000円を超える部分の住民税と、2,000円を超える部分の所得税から一定の控除を受けることができる制度です。

寄付を受けた自治体は、それぞれの地域の特産品や民芸品などのお礼を用意している所も多くあります。自分の欲しい特産品のある市や村などに寄付をするのは、ふるさと納税の大きな魅力です。

また「ふるさと」と付けられていますが、自分の出身地や居住地である必要はなく、自分が応援したいと思う自治体へ自由に寄付を行うことができます。また多くの自治体では、自分で寄付の使い道が選べるようにもなっています。

たとえば東日本大震災の時に多くの人が行った「復興支援のため」だったり、「森や川などの自然を守るため」というような使い道があります。ふるさと納税では、唯一自分で税金の使われ方を選ぶことができます。共感した政策やイベントなど、直接自分が寄付によって関わっていくことができます。