問題の外側にある「やるべき問題」に気づけるか?
メタ思考の重要性を指摘するビジネスコンサルタントの細谷功氏。そのトレーニングとして、ここでは「なぜ?」という言葉を取り上げる。ある意味では言い古されているこの言葉だが、「考えることを考える」という、まさにメタ思考のためには「基本中の基本」とも言える言葉だと細谷氏は言う。
※本稿は、細谷功著『メタ思考トレーニング』(PHPビジネス新書)の一部を再編集したものです。
「ドローンについて調べて」と言われたら、何をする?
あまりに当たり前とも言える「なぜ?」という言葉ですが、私たちの周りを見てみると、まったく使っていない人もほとんどいない代わりに、きっちり使いこなしている人もほとんどいないというのがこの言葉の特徴です。
逆に言えば、基本動作としては誰でもある程度は使えるので、いかにこれをきっちりと「骨までしゃぶれる」か、あるいは日常生活の中で常に意識できるかが重要なのです。
まずは、皆さんの思考回路(の癖)を確認するところから始めましょう。
【演習問題】
皆さんは(上司やお客様から)「ドローンについて調べて報告して」と言われました。次に取るべきアクションを1分間でなるべく多くあげてください(目安:10項目)。
例:
・インターネットで検索する
・(社内でよく知ってそうな)○○さんに聞いてみる
・関連書籍を買う