激務なコンサルタントでありながら、不動産投資家として本業の年収の何倍もの金額を稼ぎ、“億超え”の資産を築く。連載『資産“億超え”の兼業投資家が教える「時間レバレッジ」のかけ方』では、石川貴康さんがいかにして時間を生み出し、資産を増やし続けているのかを実例を交えて紹介してもらう。

第12回のテーマは「細切れ時間の有効活用法」である。石川さんは細切れ時間を15分以上/未満に分け、そこで“細切れ時間専用タスク”を済ませ、まとまった時間では重要度の高い仕事を集中的かつ効率的に行うという。

細切れ時間発生は避けられないからこそ、うまく生かす

Lightspring/shutterstock.com,ZUU online
(画像=Lightspring/shutterstock.com,ZUU online)

時間を効率的に使うことは、時間を計画的にコントロールすることだ。事前に準備し、時間を有効に使う策を立てることと、有効に使うための手法を多く持っていることが重要になる。この考えの大前提としてあるのは「時間の使い方はコントロール可能」ということだ。

しかし、事前に立てた計画や準備しておいた対応で、いつどんなときでも時間をパーフェクトにコントロールできるとは限らない。ご存知のように、単純に時間が余ることもある。

具体的には、電車の乗り換えや遅延で待ち時間ができる、機材の到着待ちなどで飛行機の搭乗時間が後ろ倒しになる、ミーティング時間が合わず時間調整をするといった「細切れ時間」の発生である。

こうした細切れ時間でも有効に使う手立てがあるので上手に使おう。もちろん、そのためにはちょっとした準備も必要だ。

細切れ時間を「15分以上/未満」で分けて考える理由

細切れ時間を使ってまでせかせかしたくない、ゆっくりしたいという人もいるだろう。もちろん、私も常にせかせかしているわけではない。ただ、時間がもったいないので、できるだけ時間を価値あることに使おうと心がけている。細切れ時間であっても有効な時間なのだ。無駄にはできない。

さて、細切れ時間とはどれくらいだろうか。私は30分に満たない時間で、移動での待ち時間、または偶発的に発生する時間を細切れ時間と考えている。

細切れ時間にも私なりの使い方の区分がある。15分以上か、15分未満かで使い方を変えている。

15分というのは、カフェに入るかどうかの判断基準になる。隙間時間が15分以上ならひと作業できる。一方で、15分未満なら、飲み物を頼んでいる間に時間が過ぎてしまうので、作業できる時間が減ってしまう。

15分以上の細切れ時間でしていること

15分以上あれば、ちょっとした作業ができる。私が行っているのは、以下のような作業だ。

請求書の作成

請求書作成は月末近くに行う作業だ。1枚数分で作れるので、細切れの隙間時間にやっておく。請求書作成は頭を使う必要がないので、細切れ時間にちょうどいい。

作業報告書の作成

作業報告も月末近くに行う作業だ。請求書作成よりも時間がかかるが、手帳を見ながら作成するので、ある程度時間を確保できたほうがいい。

見積書の作成

見積書は構想段階では、そこそこ頭を使うが、作成する段階ではすでに内容は詳細に考えてあるため、転記しているに等しいと言える。作業としては短時間でできる。

月間計画の見直し

私は月初にその月の計画を立てる。計画の達成状況や進度チェックを細切れ時間で行う。

チェックリスト、測定項目の記入

月間計画では当月達成すべき項目のチェックリストを作っているので、そのチェックを行う。例えば、どこそこへ請求書を出したかという項目が実行済であればチェックを入れる。