部下の会議の出席回数を減らそう!

リーダーの「やってはいけない」
(画像=THE21オンラインより)

リーダーになると出席する会議がかなり増える。会議のはしごで、1日の大半が会議で終わってしまうなんて人もいるだろう。会議の中には有用なものもあるが、メールや社内SNSなどで済ませられるような定例の報告会議もある。出ているメンバーがほぼ同じで、毎週やっている定例会議などは、やめられるならやめてしまったほうが良いかもしれないが……。

※本稿は、吉田幸弘著『リーダーの「やってはいけない」』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

部下は「一応出て」と言われたら出ざるを得ない

私も、リーダーだったときには、出席しているすべての会議を洗い出して、この会議は毎週出ていたけど今度から隔週にしよう、などと頻度を減らしたりしていました。あるいは、会議の時間を短縮するための工夫をしていました。

リーダー個人のことだけを考えれば、これだけでも十分でしょう。

しかし、部下の場合はそうもいきません。

かつて、ある会社の研修に行ったときのことです。その会社の営業マンがどのようなスケジューリングかをヒアリングしたところ、会議に参加している時間が多く、営業に費やす時間が少ないことがわかりました。

しかも、その営業マンは、本来出る必要がないと思われるような会議や打ち合わせにも多数の時間を使っていたのです。

たとえば、営業部の会議にマーケティング担当が参加する、あるいは営業部の若手メンバーが生産部門のことを学ぶために生産管理部の会議に出る、といったことならまだいいでしょう。

問題は、「一応、○○さんも参加しておいて」と言われて、実際に出てみたら発言する機会さえない会議や、取引先が1名で来社しているのにもかかわらず、こちらは一応出ておいてくれないかと集められた4、5人のメンバーで対応したりする打ち合わせです。