(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)
チャート勘を身につけたいとき必ずやるべきシンプルな方法
証券会社によってはトレードのシミュレーションをツールとして提供しているところがあります。
実際にお金を投入する前のシミュレーションは必要でしょうか?
しないよりはした方がいいでしょう。しかし、シミュレーションと実際のトレードとは違います。
シミュレーションでは損を出しても、ケガを負うことはありません。ですから、気軽に売買できるはずです。しかし、自分のお金を投じるとなると緊張もしますし、エントリー後はその銘柄の値動きが気になって仕方なくなるものです。
株を初めて買うのには勇気がいるのです。ファンダメンタルズや自分が信じるテクニカルなどで、これを買おうと決心した銘柄のはずなのにお金を投資するとなると迷いも生じます。
そこは決断するしかありません。
実際に買ってみなければ自分のメンタルがどう動くのかもわかりません。
ですから、いくらシミュレーションでうまくいっても実戦とは違うと思ってください。
そんなことはないと思いますが、いちばん心配なのはシミュレーションで自信過剰になってしまうことです。
自信をもって投資するのはいいのですが、自信を持ちすぎるのはよくないのです。
少し、古い話になりますが、2011(平成23)年、オリンパスの粉飾決算が判明し、11月に株価が暴落したことがあります。私はそのニュースを知っても、短期で利益を上げられると思い、オリンパスを買いホールド。1000円台を行き来していた株価があっと言う間に1000円を割り、400円台にまで下がったのです。そのさなかに、1000万円近い損失を出してしまいました。(次図)
当時発行されていた情報誌『FACTA』の記事で私はこの粉飾決算を知ったのですが、「下落はするものの、すぐ株価は持ち直すだろう」と、当時の私は甘く見ていた気がします。以来、その失敗を繰り返さないよう、自信を持ちすぎないよう気をつけています。
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
Twitter:@noatake1127
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