(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)

50万円を1年預けて利子5円! 低金利時代に最適の株投資法とは?

不労所得,株式投資
(画像=TippaPatt/Shutterstock.com)

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、業績を見極め、リスク管理をきちんとして、こつこつと利益をあげていく手法です。

こう考えてください。

たとえば、50万円をゆうちょ銀行に貯金したとします。通常貯金の金利は0.001%。すると利子は5円です。

倍の100万円を預けたとしても利子は10円。

それより、50万円を投資に当てたほうが利益が得やすいのです。投資には保有している株数に応じて配当金が支払われます。なかには収益が赤字で無配の企業もありますが、業績のよい企業に投資しておけば、ほとんどの企業が株主に配当金を支払ってくれます。

投資金額に対する配当金の金額の割合を配当利回りといいますが、東京証券取引所の統計資料によると2019(令和元)年9月時点で東証一部上場企業の平均利回りは約2%です。単純な考え方をすれば株価50万円なら1万円の配当金が支払われるのです。

どうでしょう? 貯金より、はるかにいいですね。それに、株価が上がれば、貯蓄よりさらに利益が得られます。

雑誌やインターネットなどでは「配当金狙いの投資」を勧める記事を見かけることがあります。貯金より投資のほうが利益は上がるとはいえ、簡単にとびついてはいけないのも事実です。

株価が安定してさほど上下しないなら、また、アベノミクス相場のように株価が右肩上がりの時代なら配当金狙いも有効だと思います。

しかし、配当金をもらったものの、株価が下落してしまっては意味がありません。

投資には株価が下がると損をするという銀行預金とは違うリスクもあるのです。

ですから、配当金狙いの投資をする前には必ず、業績を確認してください。高配当を出す企業だからといって必ず好業績とは限らないからです。

配当をもらったものの、業績悪化で株価が大きく下落、半額以下になり、いわゆる塩漬けになってしまったというケースは少なくありません。

配当金狙いだけでなく、投資する前にはきちんと業績を調べましょう。

「貯蓄するより利回りはいいが、リスクもある」と思って、投資に臨んでください。

さて、少しリスクについてお話しましょう。

実は日銀だって投資を行っている! 起こりえる投資リスクを知ろう

日本銀行
(画像=Takashi Images / Shutterstock.com)

投資は投資先の株価が下がれば損失が出るというリスクのほかにも、投資環境の悪化というリスクもあります。

投資環境が悪化する大きな背景は不況による企業の業績悪化や政治・経済の変化ですが、株式投資の初心者にはあまり知られていないと思われるリスクもあります。

それは日本銀行が購入しているETFに関わるリスクです。ETFとは上場投資信託と呼ばれることもある投資信託です。

ETFにはさまざまな種類がありますが、日銀が投資対象としているのは、TOPIX連動型、日経平均連動型、JPX日経インデックス400連動型などで、証券会社を通し、市場で購入しています。日銀がETFを買い入れると、市場にお金が流れ、市場が活性化するというわけです。

2018(平成30)年12月25日、日経平均が2万円台を割り込み、終値1万9155円74銭、1010円安と暴落し、大きな話題となりました。

この日、日銀のホームページによれば日銀はETF703億円を購入、28日にも703億円を購入しています。この資金が市場に流入したため、これ以上の暴落を防いだといえるかもしれません。

最近では2019(令和元)年10月9日には704億円を購入しています。その日の日経平均は安値で2万1359円84銭をつけ、2万1456円38銭で終わっています。前日より、131円40銭安です。

日銀はこのように資金を市場に投入しています。

しかし、投資である以上、株価が下がれば損失も出ます。含み損が膨らめば、損切りをしなくてはいけないのです。日銀はETFの平均買い入れ価格を公表していませんが、市場関係者の間では1万8500円前後(損益分岐点)という見解が多いようです。つまり、日経平均株価がこの価格を割り込むと損失が出ると考えられるのです。

日経平均株価が損益分岐点を割ったら、日銀は保有している株式を売却するかもれません。当然、売却は市場で行われます。一挙に売却は考えにくいのですが、株価に影響を与えないとはいいきれません。

じわじわと売却するにしろ、それが株価の下落要因になるかもしれないからです。

50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資
たけぞう
個人投資家。1988年、中堅証券会社に入社、4年間の“場立ち”を経て、20年間以上、証券ディーラーとして活躍。多いときには約10億円の資金運用を託され、過呼吸になるような重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。2000年、光通信〈9435〉の20日連続ストップ安の記録的下落を直前で回避、2018年まで約30年間勤務したのち、独立して個人投資家に。
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
Twitter:@noatake1127


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