(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)

手数料を考えると断然ネット口座がオススメ

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(画像=REDPIXEL.PL/Shutterstock.com)

取引を始める前に証券会社に口座を開くことはいうまでもありません。

証券会社にはインターネットで取引を行うネット証券と対面証券があります。対面証券とは投資家一人に営業担当がつき、担当者に連絡をすると売買を行ってくれるという取引です。

今ではパソコン、スマホで取引をするネット取引が主流ですし、対面証券でもネットに対応している証券会社も存在します。

ネット証券の大きなメリットは手数料の安さでしょう。20万円以下の売買なら105円とか、10万円以下の売買は無料などというネット証券もあります。

それに比べて対面証券の手数料はかなり高額です。20万円以下の売買でも2000円台の手数料がかかる場合もあります。しかし、ネット証券は投資先の選択から売買まですべて自分一人で決めなくてはなりません。その点、対面だと営業担当者と相談したり、アドバイスを受けられたりというメリットがあります。

いずれにせよ、インターネットで検索すれば手数料やサービスの比較などができるサイトが数多くあります。自分にあった証券会社を見つけてください。また、口座を開設するのは無料です。

単元未満株・ミニ株 少額資金で投資ができる方法

口座を開設したら投資資金を入金します。

いったいいくらぐらいが妥当でしょうか?

それこそ、各人の事情によって異なる額になりますね。

資金が多ければ多いほど余裕をもって投資できますし、それだけリターンも多く望めます。

できれば50万円は用意したいところです。

なかには初めのうちはあまりお金をかけずに投資体験してみたいという人がいるかもしれません。

そのような人のために単元未満株、ミニ株という名称の少額投資があります。

株式には最低売買単位(単元株数)があります。それは企業ごとに決まっていて、10株、100株、1000株が一般的です。ですから、株価が1000円なら、最低売買単価が1株なら1000円、100株なら10万円が購入に必要な額になります。

しかし、証券会社によっては単元未満株の取引も可能な会社があり、その取引では100株単位の株でも1株からでも取引ができるのです。

またミニ株という名称の取引では10分の1の単位で売買ができます。

単元株数100株で株価5000円だと、購入には50万円が必要ですが、単元未満株の取引なら1株単位なので5000円、ミニ株なら10分の1の単位で5万円での取引ができます。

取引のルールはありますが、少額からの投資ができ、それだけリスクも少ないので株式初心者の練習にも最適でしょう。

しかし、手数料が若干高いこと、扱っている証券会社や銘柄が限られているなどのデメリットもあります。

単元未満株やミニ株から始めてみようと思ったら、事前に扱っている証券会社を選んで口座を開設する必要があります。

10万円以下の投資で株主になれる銘柄もある

単元未満株やミニ株以外でも、10万円以下で購入できる銘柄がいくつもあります

例えば東証一部上場企業では三菱自動車(7211)は100株単位494円(購入価格4万9400円/2019年10月30日終値)、日本水産(1332)は100株単位617円(購入価格6万1700円/2019年10月30日終値)など、探せばいくつもあります。

もちろん、株主になるのですから、配当も支払われますし、株主総会に出席して、経営についての質疑も可能です。

10万円以下で購入できる株についてはインターネットで検索したり、投資関連雑誌などで取り上げられることも多いので、探すのは難しくありません。 ただし、なかには業績が悪く10万円以下の株価でも割高なものや最悪の場合上場廃止になるような銘柄もありますから、投資をするときには充分に業績を調べる必要があります。

投資体験が気軽にできるポイント投資

クレジットカードのポイントやTポイント、dポイントなど利用するたびにポイントが貯まるサービスがいっぱいあります。貯まったポイントは買い物に利用するのが一般的でしたが、2016(平成28)年頃から投資に利用するというサービスが始まり、毎年、増えています。

楽天証券は2017(平成29)年から楽天ポイントを使った投信購入を始め、NTTドコモでは2018(平成30)年からdポイントで投信購入ができるようになりました。LINEはスマート投資、ANAはマイルでの投資に参入、クレジットカード大手のクレディセゾンが発行するセゾンカードの永久不滅ポイントは100ポイントから運用に利用できます。

自分のお金を使わず、貯まったポイントで投資ができるのですから、リスクの少ない投資を体験できるといえるでしょう。たとえばポイントが3000円分貯まった、そのうちの1000円分を投資に当てようとか、全部、投資しようとか、そのような選択ができるのです。

ただ、ポイント投資は基本的にポイントを増やす投資なので、現金が増えるわけではありません。投資で増えてポイントが換金できるのではなく、買い物などに使用できるということです。また、投資ですから、ポイントが減る可能性もあります。

ポイントの有効期限が切れてしまい、貯まったポイントが失効してしまったという経験のある人もいるかと思います。失効するぐらいなら、ポイント投資で運用しておいたほうがいいかもしれません。

50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資
たけぞう
個人投資家。1988年、中堅証券会社に入社、4年間の“場立ち”を経て、20年間以上、証券ディーラーとして活躍。多いときには約10億円の資金運用を託され、過呼吸になるような重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。2000年、光通信〈9435〉の20日連続ストップ安の記録的下落を直前で回避、2018年まで約30年間勤務したのち、独立して個人投資家に。
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
Twitter:@noatake1127


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