(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)
「頭と尻尾はくれてやれ」この格言の真意とは?
エントリーして株価が順調に上昇していけば、だれでも嬉しいでしょう。しかし、上昇は永遠に続きません。
いつか下落に転じるはずです。その前に利益を確定したいですね。
少しでも高いところで売却したいと思うのは当然です。
相場の格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というのがあります。底値で買って、天井で売るなど無理な話なのでそこそこで買って、そこそこで利確しなさい、底値や天井圏にこだわるのはやめなさいといっているのです。
このような格言ができるほど利確は思っている以上に難しいものです。1円でも高く売ろうと思っている間に下落してしまうことすらあります。
では、利確は何を目安にするのでしょう?たとえばエントリーしたときに目標額を決めてしまう方法もあります。5000円分上がったら利確、株価の5%上がったらなどと具体的な数字を決めてしまうのです。
また、自分の信じているテクニカルでそろそろ天井を示すサインを目安にしてもいいでしょう。
いずれにせよ、利確はエントリーしたときの株価を考慮して考えることも大切です。
すでに高値で買っていたら、早々に売却したほうがいいですし、底値付近でエントリーしたのなら多少の上下に動揺せず、保有を続けるのも正解です。
初心者には株価の動きを読んで利確をするのは難しいかもしれません。
当たり前の話ですが、利確に決まりはありません。しかし、株価が上がって含み益が増えただけでは利益は確定しません。売却して利益を確実にして初めて利益確定になるのです。
50万円の資金を投じて、1ヵ月間で1万円儲かれば2%の上昇率、貯金よりずっと有利です。そう考えるとあまり欲張らずに利確した方がいいと思いませんか?
時価総額から売り時を考える方法
時価総額という言葉を聞いたことがあると思います。時価総額はその企業の規模を表しています。
上場企業なら公表されている発行済株式数にその時点での株価をかけて表します。たとえば発行済株式数1万株で株価1000円なら、1万×1000=1000万が時価総額です。
時価総額は株価によって変化します。
時価総額が大きな企業は発行済株式数も、取引の量も多いことになります。あまりにも時価総額が小さい銘柄だと発行している株数も、取引の量も少なく、買いたい時に買えなかったり、売りたい時に売れなかったりすることがあります。
初心者なら時価総額250億円以上の時価総額の大きな銘柄のほうが売買しやすいでしょう。
ただ、時価総額が大きすぎると株価も大きく動かない傾向もあります。たとえば、株価が2倍、3倍に伸びるのは時価総額が小さな銘柄です。株価が2倍、3倍になれば時価総額も2倍、3倍になります。時価総額50億円ほどの銘柄なら、株価2倍で100億円、株価3倍で150億円ですから、株価が倍になる可能性は充分あるといえます。
エントリーする時には時価総額もチェックしてはどうでしょう。
この時価総額から利確を検討することもできます。
出来高が増え、株価が上昇すると、それに連れて時価総額も上がっていきます。
時価総額が100億円以下の銘柄なら、100億円ぐらいが節目になります。株価が上昇して100億円近辺までいけばいったん利確を考えるのです。
エントリーも、利確も、時価総額を参考に検討することをおすすめします。
毎日、変化していく時価総額はYahoo!ファイナンスの「株式ランキング」から「出来高」タブにアップされている参考指標でチェックできます。(次図)
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
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