(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)

テクニカルとファンダメンタルズ 結局、どっちがいいの?

株式投資
(画像=Joyseulay/Shutterstock.com)

当たり前の話ですが、投資をするには最初にどこの企業に投資をするかを決めなくてはいけません。そのさい、投資するか、しないかの判断を下す手段になるのがファンダメンタルズとテクニカルによる分析です。

ファンダメンタルズは財務状況や業績を分析して判断する手法で、本書でこれからお伝えする手法です。

もうひとつの手法、テクニカルについて簡単に説明しておきましょう。

テクニカルは株式の値動きや相場の方向性を主にデータで分析・判断する手法です。

分析には過去から現在までの値動きをグラフ化したチャートを使います。チャートの基本がローソク足です。きっと、耳にしたことがあると思います。

ローソク足は始値、終値、安値、高値という株価の4つの動きを本の線で示した図形で、その形がローソクに似ていることから、こう呼ばれています。江戸時代に米相場から生まれた、日本オリジナルのチャートです。(次図)

ローソク足
(画像=50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資)

テクニカル分析では移動平均線、ボリンジャーバンドといった数々の指標を使い、株価が割安か、割高か、上昇か、下落かなどを分析して投資を判断します。

投資先企業の業績や財務は基本的に考慮しません。

テクニカルを使って投資活動をしている個人投資家のなかには「ファンダメンタルズはいっさい必要ない。業績も財務も調べない。チャートさえ見ればいい」という人も珍しくありません。

一方、ファンダメンタルズでは決算を調べ、PER(株価収益率)、PBR(純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)などの指標を使って株価が業績や財務に比べて割安か、割高を分析します。

テクニカル分析を薦める投資家がいるのと同様、「ファンダメンタルズ分析こそ投資の王道、テクニカルは不要」という人もいます。私はファンダメンタルズをメインに投資判断をしています。株価は業績で動くと思っているからです。だからといって、テクニカルをまったく否定はしません。投資をするさいにはローソク足の日足チャート、移動平均線、出来高を見て判断をしています。(次図)

図2
(画像=50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資)

過去の値動きを示したチャートを見返すと株価の動きの転換点などがわかり、だから下がったのか、上がったのかなどという上下の理由が判明することもあります。それを同じような局面で参考にすることもできます。

投資の基準はファンダメンタルズにおいても、投資するさいにはローソク足チャートを見て株価の今後の動き、方向性を判断することが重要だと思います。

ですから、テクニカルを全否定はしないのです。そして、それには以下のような理由もあります。

そのテクニカルを考案した先人がいるからです。彼らは長い時間をかけて相場を研究、検証し、試行錯誤を重ねてそのテクニカルを編み出したのです。テクニカルを全面否定することは先人たちの考え方や業績を否定してしまうことにもなりかねません。

自分のスタイルにあった分析を見つけるためのヒント

データ分析
(画像=Getty Images)

投資を始めようとしている人に「ファンダメンタルズとテクニカルのどちらを使えばいいですか」という質問を受けることがあります。私は「どちらでもかまいません」と答えます。無責任な答えではなく、投資活動に決まりはなく、その人その人の自由だと思うからです。

テクニカルも、ファンダメンタルズも、できれば少しでもいいから両者を勉強してみましょう。そのうえで自分の考え方にピッタリだと思うほうを選べばいいのです。

どちらか一方に限る必要はありません。ファンダメンタルズを中心にテクニカルも参考にしても、テクニカルをメインにしてファンダメンタルズを参考にしても、それはみなさんの自由です。

これが自分の投資スタイルにあっていると思えるものがあればそれを使ってください。ただし、注意することがあります。

テクニカルではさまざまな指標を使って投資判断をしますが、あれもこれもと指標を見すぎると迷って決断できなくなってしまうということです。

この指標では現在の株価は割安、でもこっちの指標では買われ過ぎなど、指標によって食い違うことがあるからです。何か1つか2つ、自分が信じられる指標を見つけ、それを軸に売買を判断するとうまくいくことがあります。

その反対に、この指標を使うとマイナスになるから、自分は使わないというのがあってもいいかもしれません。

テクニカルの本で覚えた指標を全部使うのではなく、これを使えば利益が上がりや すいという指標を見つけ、使い続けることをお勧めします。

50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資
たけぞう
個人投資家。1988年、中堅証券会社に入社、4年間の“場立ち”を経て、20年間以上、証券ディーラーとして活躍。多いときには約10億円の資金運用を託され、過呼吸になるような重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。2000年、光通信〈9435〉の20日連続ストップ安の記録的下落を直前で回避、2018年まで約30年間勤務したのち、独立して個人投資家に。
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
Twitter:@noatake1127


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