(本記事は、たけぞうの著書『50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資』ぱる出版の中から一部を抜粋・編集しています)

それでも投資先を決められないときの超シンプルな銘柄選択法

バンクビジネス
(画像=PIXTA)

身近な業界や自分の趣味からも銘柄は探せます。むしろ、初心者は身近なところから銘柄を選ぶほうがいいかもしれません。

AIやバイオなど株式関連のニュースで「急騰」、あるいは「急落」が話題になることがしばしばあります。そのような記事を読むと、買ってみたくなることがあるかもしれません。

しかし、ちょっと待ってください。

もし、あなたがAIやバイオ関連の仕事に就いていたり、業界の人だったら、問題はないのですが、全く見ず知らずの業界であれば、値動きだけに飛びついて売買するのは少なからぬリスクがあります

飲食店や小売業の銘柄なら、実際に店に行って混んでいるのか、空いているのか、客層はどうか、味はどうか等々、自分の目で確かめることができます。

しかし、バイオ関連の企業が具体的にどのような業務を展開しているのか、イメージできるでしょうか?

ある程度、投資の経験があれば決算書を調べたり、チャートを見たりして、その会社の体質や成長性、株価の動きなどがイメージできますが、初心者には難しいのではありませんか?

最初に銘柄を選ぶなら、自分の知っている業界、イメージしやすい業務内容の企業から選ぶことをおすすめします。

たとえばよく使うiPhoneのアプリはどこが開発しているのか、ゲーム好きならゲーム関連、服が好きならメーカー、環境問題に関心があればエコロジー関連と興味のある分野から銘柄を選択すればいいのです。

あなたがサラリーマンなら、自分の会社の株や業界の関連銘柄を投資先にすることをもっともお勧めします。

自社の株を買うのはインサイダー取引になりませんか?と心配する人がいるかもしれませんが、大丈夫です。

インサイダー取引は株価に影響するような情報を投資家に公開する前に知っていて売買した場合に当たります。ですから、そのような情報がない場合、もし、情報があっても公開後に売買すればインサイダー取引にはなりません。

投資先についてアドバイスを求められることがあります。相手が投資初心者なら「ご自分の会社の株はどうですか?」と聞くと、なかには「えっ!」と少し驚いたような顔をする人もいます。

次に「ご自分の会社はこれから伸びると思いますか?」と聞きます。

たいていは「はい」という返事。そこで「ご自分の会社に投資しては?」というと、「なるほど。わかりました。まず、自分の会社の株を買ってみます」となります。

勤めている会社なら財務から何から、よく知っているはずです。

身近なところから銘柄を選択するのが一番、よいのです。

フードサービス業界にいるなら、外食、中食、食材、調理設備等々、関連企業の動向がよくわかるはずです。

取引先で世間話ができれば「最近、景気はどう?」と、ちょっとした会話から、投資のヒントを得ることができるかもしれません。

専業主婦でも、日常の買い物に利用するスーパーで、どこのメーカーのスナック菓子や食品が、棚の占有率が高いかを確かめればいいでしょう。さらに新商品が売れているかも棚を見ればわかります。

身の回りのことを少し気に掛けるだけで投資先は見つかります。

初心者が無理をして、まったく知らない世界の企業を選ぶ必要はないのです。

50億稼いだおっさんが教える 月5万稼ぐ株投資
たけぞう
個人投資家。1988年、中堅証券会社に入社、4年間の“場立ち”を経て、20年間以上、証券ディーラーとして活躍。多いときには約10億円の資金運用を託され、過呼吸になるような重圧と戦いながら約50億円の収益を上げる。2000年、光通信〈9435〉の20日連続ストップ安の記録的下落を直前で回避、2018年まで約30年間勤務したのち、独立して個人投資家に。
日常の生活実感から銘柄を絞り込む「アリの視点」と、国策から未来の投資キーワードを予測する「タカの視点」の2本を柱としつつ、徹底したリスク管理による投資法で着実に利益を積み重ねる。「誰にでも、わかりやすく」にこだわり、ラジオ、セミナーなど多くの舞台で投資手法を伝え、一人でも多くの初心者が、株で収益を上げられるように日々活動を行っている。twitterのフォロワー数は約6万。
Twitter:@noatake1127


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