2015年の日本のキャッシュレス決済比率は約20%でした。国は、この数字を2025年までには40%、将来的には80%を目標として取り組みを進めています。キャッシュレス決済は、今よりもっと私たちの生活に関わってくるでしょう。今一度キャッシュレスについて整理をしておきましょう。

キャッシュレス決済の種類

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(画像=Paisit Teeraphatsakool/Shutterstock.com)

キャッシュレス決済の種類は、支払うタイミングによる違いと支払う手段による違いがあります。まず、支払うタイミングによる違いは、「前払い」「即時払い」「後払い」の3種類があります。

支払う手段による違いは、大きく「カード型決済」と「スマホ型決済」の2種類があります。それぞれの決済手段に対して、さらに複数の種類がありますが、まずは「カード型決済」の種類を確認しましょう。

キャッシュレス決済の種類①カード型決済

カード型決済の種類としては、クレジットカード、デビットカード、電子マネーの主に3つがあります。

・クレジットカード
クレジットカードは、支払手段としてすでに定番となっていると言えるかもしれません。支払うタイミングは後払い方式です。

・デビットカード
デビットカードは、リアルタイムの取引で支払いの都度、登録口座から引き落とされる即時払いによる決済手段です。一般的には銀行がカードを発行します。クレジットカードのように申し込み時に審査はありません。カードの利用でキャッシュバックや提携会社のポイントが貯まるといった特典があります。

・電子マネー
電子マネーは、利用金額を事前にチャージする前払い方式が一般的です。SuicaやICOCAなど交通系、nanacoやWAONなど流通系、その他に楽天Edyや auWALLET等があります。後払い方式の電子マネーとしてはQUICPayがあります。

キャッシュレス決済の種類②スマホ決済

スマホを使って決済する方法としては、QRコード決済と非接触型決済の2種類があります。

・QRコード決済
スマホでQRコードを読み込んで、代金の支払いをする方法です。バーコード決済とも言います。専用アプリをダウンロードして、自分のクレジットカードや銀行口座を事前に登録して支払います。

QRコード決済の種類は、PayPay、楽天ペイ、LINE Pay、 Origami Payなどさまざま。支払いにはアプリを起動させ、自分が店舗のQRコード読み込んで決済する、あるいは、店舗が自分のスマホに表示させたQRコード読み込んで決済します。

QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です

・非接触型決済
非接触型決済とは、スマホを専用の端末にかざして支払いを完了させる方法です。Apple Payや Google Payなどがあります。支払う際は、事前に登録したクレジットカードや電子マネーを選んで支払います。

Apple Payに対応している端末は、iPhone 7以降のiPhoneとApple Watchシリーズ2以降のApple Watchです。

Google Payに対応している端末はアンドロイドです。また、Google Payでは、Tポイントとdポイントなら、ポイントカードも登録できます。

キャッシュレスのメリット

現金払いだと銀行からお金を引き出さないといけませんし、引き出すタイミングによってはATM手数料がかかります。キャッシュレスであれば、その点、手間はかかりません。

利用するとポイントがつくことも大きなメリットの1つです。2つのキャッシュレスを組み合わせて、ポイントを二重取りすることも可能です。また、スマホのQRコード決済であれば、いつ、どの店で、いくら使ったか履歴をすぐ見ることができるので、支出を把握しやすくなります。

2020年おすすめのキャッシュレス決済サービス3選

・Apple Pay・ Google Pay
携帯が財布になることによって、財布を持ち歩くより安全性が増します。Apple Payや Google Payを利用する際は、ともに端末にロックを設定する必要があります。万一紛失したときでも、ロックを解除しない限り利用できません。また、遠隔操作でスマホをロックすることも可能です。

・楽天ペイ
楽天ペイが使えるお店は順次拡大しています。2020年1月1日から全店舗で5%還元のキャンペーンが開催されており、確率の高さが魅力です。クレジットカードなら0.5%や1%の還元率が一般的ですから、その還元率の高さが分かります。 また、楽天カードで支払い設定をすると、さらに楽天ポイントが貯まりますから、楽天グループユーザにお勧めの決済サービスです。

・モバイルSuica JR東日本を主に利用する人にオススメの決済サービスです。JRE POINT WEBサイトに登録すれば、モバイルSuicaならカードタイプに比べ、ポイント還元率が4倍になります。普段の電車代もしっかりポイント獲得ができますよ。

あれもこれもと欲張らないことが大切

キャッシュレス決済サービスは数多く、さらに各種キャンペーンも頻繁に開催されています。そのため、目移りしてさまざまなサービスを使ってみたくなる人も多いでしょう。しかし、あれもこれもと利用してしまうと、それぞれの決済サービスに少しずつ残高が残ってしまったり、家計を把握しづらくなったり、ポイントが貯まりにくくなったりします。

キャッシュレス決済を利用する際は、メインで使うものを1つ、サブで使うものを2つ程度に留めて上手に活用するようにしましょう。

文・前田菜緒(1級ファイナンシャルプランナー、FP相談ねっと 前田菜緒)/fuelle

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