ネット銀行として有名なジャパンネット銀行。利用するメリットにはどんなことがあるのでしょうか。また、逆にデメリットはないのでしょうか。この記事では、ジャパンネット銀行を利用するメリット・デメリットとジャパンネット銀行を利用することが向いている人について解説します。これからネット銀行の口座開設を検討している人はぜひ参考にしてください。
ジャパンネット銀行を生活用口座として利用するメリット4点
ジャパンネット銀行を生活用口座として利用するメリットは主に4点です。どういうメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。
1.ちょっとしたコツでATM利用手数料を無料にすることが可能
生活費を管理している銀行口座の場合、ATMを利用する回数が増えるため、可能な限りATM手数料を安く押さえたいところです。一定の条件をクリアすると「ATM利用手数料が数回無料になる」という金融機関は多く見られますが、その条件クリアが難しい場合もあります。ジャパンネット銀行の場合はATMを利用する際、3万円以上の額を引き出したり預け入れたりするとATM利用手数料がかかりません。
例えば、ジャパンネット銀行の預金残高を「常に3万円以上にしておく」「引き出すときは必ず3万円以上の額にする」「必要なお金を差し引いてまた3万円を預け入れる」という点を押さえておけばATM利用手数料はずっと無料のままです。難しい条件なしで無期限にATM利用手数料を無料にできる点は、ジャパンネット銀行の大きなメリットといえるでしょう。
2.人気のスマホ決済PayPayから無料で出金できる
ジャパンネット銀行は、ソフトバンクグループということもあり、スマホ決済PayPayとの相性も良好です。PayPayと連携できる金融機関は数多くありますが、ジャパンネット銀行は唯一無料でPayPayマネー・PayPayマネーライトの出金に対応しています。ジャパンネット銀行以外の金融機関へ出金する場合は1回100円の手数料が必要です。
PayPayを経由して割り勘や送金をした後に出金したいときにも手数料を気にすることなく引き出せます。
3.Tポイントの現金化ができる
Yahoo!Japanに口座を登録しておくと貯まったTポイントを現金化できるのも、ジャパンネット銀行だけです。Tポイント100ポイントあたり85円、1,000ポイント以上100ポイント単位で現金化できます。手続きをしてから現金を受け取るまでには2週間ほどかかってしまいますが、Tポイントを貯めている人にとっては、とても助かるのではないでしょうか。
4.ヤフオクで「Yahoo!かんたん決済」の手数料が無料
ヤフオクをよく利用する人にもジャパンネット銀行は向いています。なぜならヤフオクでYahoo!かんたん決済を利用する際、その手数料が無料になるからです。
ジャパンネット銀行をビジネスで利用するメリット3点
ジャパンネット銀行は、生活費用の口座としてだけでなくビジネスで利用する場合にもメリットがあります。
1.屋号での口座開設が可能
事業用の銀行口座を作成する場合、法人名義での作成は可能ですが、個人事業主の屋号では口座開設できない金融機関が多い傾向です。しかし、ジャパンネット銀行の場合、屋号+個人名での口座開設ができます。口座名としては個人名も必要になりますが、振込時は屋号を指定することでも受け取りが可能です。
ジャパンネット銀行は、他行への振込手数料も比較的安価(3万円未満176円、3万円以上275円)のため、ビジネス上の支払いにも便利でしょう。(2019年12月時点)
2.振込予約やWEB総振など振り込みを楽にするサービスが充実
仕事で多くの人や取引先に対してお金を振り込まなければならない場合、振り込みだけでかなりの手間がかかるのではないでしょうか。お金を扱うため他人に任せるのが不安な面もあります。ジャパンネット銀行の振込予約やWEB総振(総合振込)は、振り込みの手間を少なくしてくれるサービスです。
あらかじめ振込先・振込日を入力しておく振込予約をしておくと、気が付いたときに予約しておくだけで、振り込み忘れがありません。WEB総振は1回の手続きで最大3,000件の振込みを一度に済ませることができます。毎月の支払いが大変な場合は、導入を検討してみる価値はありますよ。
3.ヤフオクの入金サイクルが月1回から8回にアップ
Yahoo!かんたん決済の受取口座(ストア向け)にジャパンネット銀行のビジネス用口座を指定すると、ヤフオクの入金サイクルが月1回から8回にアップします。入金されたお金を仕入れにすぐ使いたいようなビジネスモデルの場合は、特に便利な機能です。
ここは少々注意!ジャパンネット銀行を利用するデメリット3点
逆にジャパンネット銀行を利用するデメリットとして注意したい点も3点ほどありますので紹介しますね。
1.振込手数料は無料特典がない
ATM利用手数料は無料特典がありますが、振込手数料には無料になる特典がありません。ただし同じジャパンネット銀行に振り込みする場合は、ジャパンネット銀行の口座あてなら金額に関係なく55円で済みます。
2.定期預金の金利が低い
定期預金の金利がほかのネット銀行よりも低い点はデメリットといえるでしょう。例えば、1年物の定期預金は金額にかかわらず0.02%(2019年12月21日時点)となっており100万円を1年間定期預金しても利息は200円(税引き前)です。
3.実店舗がないため対面での質問などはできない
ジャパンネット銀行はインターネット専業の金融機関です。実店舗を持たないためその分サービスの質を上げている点は好感が持てます。しかし、何かトラブルなどが起こった場合に対面での質問ができない点はデメリットといえるでしょう。
ジャパンネット銀行を使うのに向いている人
ここまでジャパンネット銀行のメリットとデメリットを見てきました。これらの内容を踏まえて、ジャパンネット銀行を利用するのに向いている人はどんな人なのかを解説します。
PayPayやLINE Payなどのスマホ決済をよく利用する人
ジャパンネット銀行は、PayPayやLINE Payなどのスマホ決済をする人に向いています。PayPayは先ほど紹介した通りですが、LINE Payでもジャパンネット銀行との連携により入金や出金が可能です。PayPayやLINE Payを利用する人は、ジャパンネット銀行の口座を作っておくと何かと便利でしょう。
ヤフオク、Tポイントなどヤフー系のサービスをよく利用する人
ジャパンネット銀行は、同じグループであるヤフオクやTポイントなどヤフー系のサービスと相性が良い傾向です。これらのサービスをよく利用する人は、ジャパンネット銀行を利用することでより多くのメリットを享受できます。
個人事業主で屋号の銀行口座を持って事業を進めたい人
個人事業主で屋号の入った名義で銀行口座を作りたい人にもジャパンネット銀行は向いています。名義だけでなくビジネスに役立つサービスもある点はメリットです。
メリット・デメリットを検討して口座開設を
ジャパンネット銀行のメリットは、手数料が割安な点とヤフー系のサービス利用、そして個人事業主のビジネス利用にあります。メリットとデメリットを天秤にかけつつ、ジャパンネット銀行の口座開設を検討してみてくださいね。
文・藤森みすず/fuelle
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