株式会社ようび
(画像=THE OWNER編集部)

「国産針葉樹」の家具のパイオニアとして知られるものづくり会社「ようび」は、岡山県西粟倉村という人口1500人の小さな村にある。地理的不利な過疎地域にありながら、B to Bでのオーダーメイド家具の生産で“圧倒的逆境”を乗り越え、成長を続けている。逆境をチャンスに変えるプロジェクトデザインとチームづくりの物語を伺う。

岡山県西粟倉村は岡山県北の端にある小さな村。地域の過疎高齢化が進む2005年、国策として進められていた市町村合併(平成の大合併)からあえて離脱して、自立した村づくりを目指した希有な村だ。

この村は主要産業である林業を軸とした「百年の森林(もり)構想」という、森林管理の合理化を進めて地域資源の価値を高める理念を掲げている。小さな村が必死の模索で導き出した生きる術は “地域資源を生かして循環させること”だった。

過疎地で起業、総額8000万円以上の損失を出した火事を経て。