「人生100年時代」といわれ「長い老後をどう迎えるか」「どう過ごすか」が非常に重要な問題になっています。

・自宅で手厚い介護や看護を受けながら老後をまっとうするか
・完全看護の高級老人ホームなどの施設にはいるか
・最近急増しているサービス付き高齢者向け住宅に入るか
・公営住宅などで老後を送るのか

これらはすべて若いときからの準備次第で大きく変わります。それだけに不動産投資などでしっかりと資産形成を行い充実した老後を送れるようにしておきたいものです。

「人生100年時代」はもうそこまで近づいている

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(画像=JLO-Foto/Shutterstock.com)

厚生労働省が公表している「平成30年簡易生命表」によると、2018年の日本の平均寿命は男性で81.25歳、女性が87.32歳でした。しかし現在の中年世代だと、それ以上に長生きする確率が高そうです。

例えば2018年時点で40歳の男性の平均余命は42.20年、女性は47.97年です。そのため男性は82.20歳、女性は87.97歳まで生きる可能性があります。

ちまたで言われている「人生100年時代」は、決して大げさではありません。長い老後をどう過ごすのか、あらかじめ自分で設計図を描き、それを実現できるだけの資産形成を行うことが非常に重要だと言えるでしょう。

公的年金ですべての老後資金をカバーすることは現在以上に難しくなる可能性が高く、自助努力でまかなうしかありません。その結果によって迎える老後の生活は大きく変わってくるでしょう。

お金があれば悠々自適の老後生活が待っている

介護などが必要な場合、どこで過ごしたいと考えているでしょうか。自宅をバリアフリーに改修して家族に見守られながら生活することが理想、という人もいるかもしれません。

しかし自宅での介護は家族にとって非常に大きな負担になります。そのため最近は看護・介護体制が充実した高級老人ホームなどで過ごしたいとする人も増加しているようです。

そうした富裕層のニーズに応えるように、入居一時金が1億~2億円で月額賃料が数十万円といった施設がジワジワと増えつつあります。外観はハイグレードマンションのような高級感や豪華なエントランス、コンシェルジュサービスなどがあり、主治医付き体制のクリニックが併設された施設もあるのです。

急増しているサービス付き高齢者向け住宅の実態とは

高級介護施設に入れるのは、資産をたくさん保有しているごく一部の富裕層が多いかもしれません。しかしできることなら若いうちからしっかりと不動産投資などで資産を形成して、老後資金を備えておきたいところです。

「最近は介護が充実したサービス付き高齢者向け住宅が増えているから問題はない」と感じている人がいるかもしれません。しかしサービス付き高齢者向け住宅も千差万別です。

国の基準では住戸の床面積は原則25平方メートル以上となっています。しかし高齢者住宅協会の「サービス付き高齢者向け住宅の現状と分析(令和元年8月末時点)」によると、平均床面積は22.1平方メートルで18平方メートル以上20平方メートル未満の居室が63.6%と過半数以上です。

トイレ・洗面はほとんどの施設で付属しているものの、浴室は21.2%、台所36.6%と共用の場所も少なくありません。つまり共用施設を設けることで25平方メートル以下でも問題ないため、平均すると22.1平方メートルと狭くなっているわけです。

老後生活の設計図を描いて実現のための資産づくりを

一般的な介護施設の多くは、入居時の費用はゼロでも食費を含めて月額20万円程度の費用がかかります。厚生年金をフルにもらえる人でもカツカツで、国民年金だけではとても足りません。

それでも介護施設を選択肢の一つに入れることができるのであれば恵まれているかもしれません。どこにも行き場がなく、仕方なく公営住宅などで暮らしている高齢者もいるでしょう。

老後の生活環境を左右するのは若いうちからの生活、資産形成次第です。できるだけ早くから老後の設計図を描いて、それを実現できるような資産づくりを心がけたいところです。(提供:YANUSY

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