「銀行の預金に付く金利なんて、たかが知れている……」そう諦めている人もいるのではないでしょうか。超低金利時代のいまこそ、定期預金を比較的高金利で増やせるネット銀行がおすすめです。せっかく大切な資金を預けるのなら、少しでもお得に定期預金を活用したいもの。ここでは、定期預金が高金利なネット銀行を紹介し、その条件や優遇内容を比較していきます。

定期預金を金利で選ぶならネット銀行がおすすめ

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(画像=PIXTA)

従来、銀行と言えば店舗があるのが当たり前でしたが、最近では、店舗を持たず、取引のすべてをネット上で完結できる新形態の「ネット銀行」が人気を集めています。ネット銀行の利用者や総預金高は年々増えており、今やネット銀行なしでは金融業界を語ることはできないといっても過言ではありません。

ネット銀行の魅力は、預金金利が良く、ATM利用や振込取引の手数料が安いことです。そして何より、スマートフォンやパソコンで手軽に残高照会や振込などができるので、その手軽さや利便性も評価を得ています。

今回は、ネット銀行の定期預金を主に金利で比較し、よりお得にお金を増やせる銀行をピックアップしてみました。「どこに預けても同じでしょう」と思っている人は、その差に驚くかも?ぜひ定期預金の預け先を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

定期預金が高金利!おすすめのネット銀行ベスト5

トップクラスの高金利「オリックス銀行」

オリックスグループが運営するネット銀行で、有人サポートを目的としたコミュニティスペース「ORIX BANK GINZA PLAZA」を銀座に設置していることでも話題です。

不動産投資・担保ローンなどに強く、どちらかというと運用目的の定期預金を中心にラインナップしている特徴があります。5年定期預金で年0.35%など、全体的に定期預金の金利水準が高く、ネット銀行のなかでもトップクラス。

なかには0.1%の金利が付く「2週間定期預金」というものもあり、たったの2週間であっという間に利息を得られる商品も。預金額は50万円以上という条件がありますが、「2週間なら入出金できなくても大丈夫」という人も多いと思うので、普通預金より効率よく利息を得られる可能性も高いでしょう。

キャンペーンを狙いたい「じぶん銀行」

「じぶん銀行」は、2008年にKDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して誕生したネット銀行。スマートフォンでの取引完結に注力しており、もちろんauユーザー以外も利用できます。

通常は、1年定期預金で年利0.05%と一般的ですが、キャンペーンを狙って申し込むことで0.5%(3ヵ月定期)など好条件で定期預金をつくることが可能です。

ほかにも、満期まで預けると利息に加えてBIGくじが景品として受け取れる「BIG付き定期預金」や、外貨定期預金なども豊富に扱っています。

また、三菱UFJ銀行への振込み手数料が無料なので、メガバンクと連携して使いたい場合にも便利ですね。

100万円までの定期預金なら「SBJ銀行」

SBJ銀行は、2009年に開業したネット銀行で、韓国の新韓銀行を中核とする大手「新韓金融グループ」の日本現地法人です。国内に13の拠点を持ちながら、インターネット支店でオンラインの口座開設にも対応しています。

定期預金は金額や期間によって数種類あり、なかでも100万円上限の定期預金「ミリオくん」では、1年定期で金利が年0.20%、2年定期で0.25%とトップクラスの水準。さらに、 SBJ銀行は、セブン銀行とイオン銀行のATMが何回でも無料で使えるのもメリットです。

普通預金がオトクな「あおぞら銀行BANK支店」

「あおぞら銀行」は、「日本債券信用銀行」が2001年に名称を変更して誕生した銀行です。「BANK支店」が同行のインターネット支店で、通常の有人店舗とはサービス内容が異なり、口座開設や取引がすべてスマホアプリなどで完結できるようになっています。

なお、「GMOあおぞらネット銀行」と名前が似ているため混同しやすいですが、「GMOあおぞらネット銀行」は「GMOインターネットグループ」の共同出資により「あおぞら信託銀行」が2018年6月より改名して新たに誕生した銀行なので、この2つの銀行を混同しないよう注意しましょう。

「あおぞら銀行 BANK支店」の預金商品は、普通・定期ともに高金利で人気があります。例えば、1年定期預金は業界トップクラスの年0.20%。

メガバンクの定期預金金利の多くが年0.01%であることから、その差は約20倍。その他、「BANK支店」なら普通預金の金利も最大0.2%になったり、条件によって他行振込手数料が最大月3回も無料となったりするなど、有人店舗にはない「BANK支店」限定のサービスが充実しています。

つまり、同じ「あおぞら銀行」でも、有人店舗より「BANK支店」のほうが金利条件が良いため、利息重視の人は迷わず「BANK支店」を選びましょう。そのほか、「あおぞら銀行」はゆうちょ銀行のATMが何回でも無料で使えるのも嬉しいポイントです。

外貨積立なら「ソニー銀行」

ソニー銀行は、ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社が運営しているネット銀行で、個人の資産管理に注力していることが特長です。外資に強く、同行のVisaデビット付きキャッシュカード「Sony Bank WALLET」を使えば、海外ATMを使って自分の預金口座から現地通貨を引き出せます。

また、利用状況に応じてステージが上がると、ATM手数料が無制限で無料になることも人気の理由です。

とはいえ、じつはソニー銀行はそこまで特記するほど定期預金の金利が良いわけではなく、1年定期で年0.15%とネット銀行としては一般的な水準。ではなぜ今回あえて挙げたかというと、ネット銀行としては比較的歴史があり、「ソニーブランド」によって顧客からの信用度が高く、日本格付研究所などの信用格付機関による評価でもメガバンクに劣らない結果を出していることから、信用度重視の人に人気があるからです。

また、月1,000円から気軽に始められる「積み立て定期預金」があることや、利息とともにANAマイルも受け取れる外貨預金の「積立購入」が可能であることなど、個々の目的やペースに合わせてリスクを調整しながら資産管理ができる特徴があります。

ネット銀行で貯金を楽しもう

ソニー銀行の例からもわかるように、ネット銀行を選ぶときは、金利の面だけでなく、ライフスタイルに合わせた使い勝手や手数料の優遇条件なども加味することで、より自分に合った銀行を選べます。よく使うコンビニやATMなどを思い起こしながら、ネット銀行ならではの金利の良さを生かして効率よくお金を増やしていけるように、検討してみてくださいね。

※金利は全て2020年2月6日現在

文・木村茉衣(ファイナンシャル・プランナー)/fuelle

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