(本記事は、阪井裕樹氏の著書『世界のトップは身につけている1分で相手の心をつかめ』株式会社コスミック出版の中から一部を抜粋・編集しています)

結果を出す人が必ず持っている必殺技「エレベーターピッチ」

世界のトップは身につけている1分で相手の心をつかめ
(画像=chaponta/Shutterstock.com)

まずはあなたが、自己紹介をしている場面を思い出してほしい。

僕は主催のセミナーでは必ず参加者の方に「1分間」の自己紹介をやってもらう。

しかも、シンキングタイムなしで、だ。

多くの場合、突然自己紹介を振られた場合は、以下の三つのパターンになる場合が多い。

パターン①名前を名乗るだけで終了する。

そもそも自分について何を話したら良いかわからないので、名前+よろしくお願いします……あとは苦笑い。

パターン②異様に饒舌になる。

ここぞとばかりに自分をアピールしようと、色んなことを詰め込んで詰め込んで伝えようとして、結局聞き手は何を言いたいのかよく分からずに、タイムオーバーというパターン。

パターン③普通の自己紹介で終わる。

自分の名前+職業+(余裕があれば趣味など)+(セミナーに参加した場合、主催者との関係性など)。

あなたがこれまで突然自己紹介を振られたら、この3パターンのいずれかに当てはまった自己紹介をしていなかっただろうか。

もちろん、こういった自己紹介は間違いではない。

しかし、より自分の魅力を相手に伝えるためには、これだけでは不十分だ。

ここからは、あなたの自己紹介を、一緒に研いていこう。

「エレベーターピッチ」をつくる

再度復習すると、「エレベーターピッチ」とは、エレベーターに乗る短い時間の間にプレゼンすることで、ビジネスにつなげるテクニックのことを指す。

初対面での自分の持ち時間は「1分」が限界だ。

1分とは、文字数に直すと「約350文字」が限界。

話し言葉に直すと、「300文字」程度になる。

この短時間の中で、自分の魅力を相手に伝えることが求められる。

このエレベーターピッチを早速つくってみてほしい。

制限は350文字以内で、いったん、あなたがいつもしている自己紹介を、そのまま当てはめて書いていただければ大丈夫だ。

書き終えたら、実際にストップウォッチで、1分間計測しながら、声に出してみてほしい(可能であれば、録音して聞き直してほしい)。

実際に文字に起こしてみて、そしてさらに声に出してみると、どんな感想を持っただろうか。

一般的に、書いた内容としては冒頭でいった③のパターンの、

  • 名前
  • 職業・仕事内容

といった情報のみが記載されている内容になっていないだろうか。

そして、実際に声に出して読んでみると、意外と350文字は多く感じて、1分では話しきれない、という人が多いのではないだろうか。

実際に自分の話した内容を聴いてみると、よりわかるのだが、その自己紹介を仮に自分が初対面の人からされた場合、「もう少し詳しく話を聴かせてください!」と前のめりになるような自己紹介になっているだろうか。

ぜひ、自分自身に問いかけてほしい。

ビジネスの世界では、ファーストインプレッション(第一印象)が大事と言われる。

以下のメラビアンの法則でも言われているように、人は非言語情報(視覚・聴覚情報)で相手を認識する割合が高いと言われている。

  • 視覚情報(見た目や服装など):55%
  • 聴覚情報(声のトーンや話のスピードなど):38%
  • 言語情報(話の内容など):7%

そのため、ファッションや話術・テクニックを研くことに人はお金や時間を投下し、話の内容を徹底的に研く、ということについては疎(おろそ)かにしがちだ。

しかし、いくらビシッとした服装をしていても、話のトーンやスピードが完璧でも、先ほどのような自己紹介をされたら、あなたはその相手に「もう少し話を聴かせてください!」と前のめりになるだろうか。

おそらくならないだろう。

もちろん、〝身だしなみ〟という点では見た目も大事だ。

〝身だしなみ〟とは、ファッションとは異なり、相手から自分がどう見られているかを意識して、相手に不快感を与えないように言動や服装を整えることを指す。

最低限のマナーは守った上で、大事なことは、「言葉を研(みが)く」ということだ。

なぜなら、先ほどのメラビアンの法則であった聴覚情報(声のトーンや話のスピードなど)は、「自分のストーリー」を話すと自然とついてくるものだからだ。

あなたは、自分の過去を誰かに話している時、その情景が浮かび上がり、喜怒哀楽を疑似体験した経験はないだろうか。

人間の脳は、過去の記憶を疑似体験する機能をもっている。

つまり、「自分のストーリー」を話すと、話し手自身もその記憶を疑似体験するため、たとえば悲しい記憶であれば自然と声のトーンが下がったり、話すスピードがゆっくりになったりするものだ。

これは後付けのテクニックでは絶対に出せない。「自分のストーリー」を語っているからこそ出せるリアリティだ。

この本を読んでくれているあなたには、たった7%だからと言語情報を甘く見ずに、ぜひこのリアリティを徹底的に追求してほしい。

そうすれば、相手には必ず伝わる。

世界のトップは身につけている1分で相手の心をつかめ
阪井裕樹(さかい・ひろき)
株式会社Carpe Diem(カルペ・ディエム)代表取締役。「集める」のではなく「集まる」起業家集団Valuence Academy(バリューエンス・アカデミー)主宰。自分史コンサルタント。1987年生まれ、福島県出身。外資系企業の営業マン時代、「商品を売るのではなく自身の経験をもとにしたストーリーを語り、売り込むのではなく顧客と未来を共有する営業手法(単価300万円以上の高額商品)を確立。入社3ヶ月で世界No.2の売上を達成。在職中8,000人以上との出逢い、そこで培った「高額・無形でも売り込まずに、本当に必要としている相手から契約をお願いされるメソッド」を体系化する。のちに、そのメソッドを使って、「自分=商品」であるBtoC起業家に対してマーケティング・営業支援をする個人事業を開始。起業後はダブルワーク(副業)のため、「自分自身の顔出しNG」という制約があったものの、6ヶ月後にはサラリーマンの年収を超える。現在は独立して、確率したメソッド「ノート3冊文の自分史」「1分自分史」を用い、起業家・経営者の価値観を元にした事業設計・生産性向上・事業戦略の見直し支援を行っている。「無競合で法人契約獲得」「年商が2倍」「商品単価が6倍」「大手出版社より書籍を刊行して20万部超えおベストセラー」など、コンサル受講者の実績も多数。

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