関係を切っていい人、続けるべきひとの見分け方
謎解きイベントの企画会社・クロネコキューブの経営の他、社外の企業顧問や起業家支援、ビジネス書の執筆、講演活動など、100を超えるプロジェクトを回しながら、年間10回ほどトライアスロンやマラソンの大会にも参加している岡田充弘氏は、「本当の幸せは、出世やお金を追い求めることではなく、『時間的余裕』や『心身の健康』、『豊かな人間関係』の上に成り立っている」と言う。やりたいことを全部やって、幸せな人になる方法とは?
※本稿は、岡田充弘著『やりたいことを全部やれる人の仕事術』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
年に1回つながりを棚卸しする
あなたは1年間に、いったいどのくらいの人と出会いますか? 名刺交換をしたぐらいのつながりを含めると、相当な数にのぼる人もいるかもしれません。
近年はSNSの台頭もあり、従来では考えられなかったような、幅広いジャンルの人とつながりやすくなっています。したがって、社会人経験が長くなればなるほど、つながりの量も増えていくのはごく自然なことでしょう。
その一方で、あまりにつながりが増えすぎると、今度はだんだん顔と名前が一致しないという状況が出てきます。また、どうしても一人あたりに使える時間は減ってくるので、関係性が薄くなってしまう人も出てきます。
時間的にも経済的にも、出会った人すべてと付き合うことはできません。であれば、あなたが本当に付き合うべき大切な人を見つけ、その人とより関係を深めていくほうが、結果として好循環が生まれやすくなります。
あなたが理想の人生を送るために付き合うべき大切な人というのは、本来そう多くはないはずです。少なくとも価値観が大きく異なる人とは、無理して付き合う必要はありません。そこで私は、年に一度は「つながりの棚卸し」をすることをお勧めしています。
エクセル等で名簿管理している場合には、相性や接触頻度など独自の尺度にそって、ご縁がなさそうな方のレコードは思い切ってグレーアウトしたり、ブック内に別で作ったOldシートにレコード移動させてしまってもいいでしょう。もちろん連絡先もない、相性が悪く接触頻度がほとんどないレコードについては削除してしまってもいいと思います。
紙の名刺で管理している場合も同様に、二度とご縁がなさそうなものについては、心の中で一礼した上で、ごそっと捨ててしまっていいのではないでしょうか。
いきなり削除するのがためらわれるようでしたら、グレーアウト→ Old シートに移動→削除といった感じで段階を踏んでもいいかもしれません。
限られた人生の中で、あなたがやりたいことを全部やるために、ぜひ勇気を持って適切な人を選び、適切な付き合い方をしてもらいたいと思います。