ショッピングセンター等で見かける保険の無料相談。実際に訪れてみると、親切に何時間もライフプランについて説明をしてくれます。人生には色々なリスクや心配事があり、備える必要があると教えてくれます。そして、それらリスクや心配事への備えに適したいくつかの保険商品を勧めてくれます。そんな説明を受けていると、なんとなく必要かな? と感じることもあるかも知れません。

また、インターネットで検索すると様々な保険の情報を得ることができます。そこでは保険の仕組みやリスク等について丁寧に説明している記事を見つけることができます。その一方で日本人は保険に入りすぎと指摘する記事や、その保険本当に必要なの? と読者に問いかける記事も散見されます。

保険に限らず、私たちは日々様々な情報に接しています。中にはフェイク(偽)な情報もあったりして、どれがファクト(事実)なのか迷ってしまうこともあるでしょう。最近では新型コロナウイルスの感染拡大で、店頭からトイレットペーパーが消えるという出来事がありました。 SNSで拡散したと見られる、根も葉もないフェイクな情報に多くの人が踊らされたのです。

情報に踊らされた消費行動

保険,選び方
(画像=kevinhoebig / shutterstock, ZUU online)

保険は将来への「不安」「心配」に備えるものです。でも、過度な「不安」「心配」は冷静な判断力を奪うことにもなりかねません。冷静な判断力を失うと誤った情報を鵜呑みにするリスクも高まります。トイレットペーパーも同じです。新型コロナウイルスへの過度な「不安」「心配」から人々は冷静な判断力を失い、トイレットペーパーのパニック的な買いを誘発したのかも知れません。

ちなみに、報道によると米国の一部地域では新型コロナウイルスの感染拡大で銃砲店に人々が殺到し、銃弾が飛ぶように売れたそうです。なぜ、銃弾が必要なのでしょうか? 私たち日本人には到底理解できない行動です。でも「情報に踊らされた消費行動」という点では、トイレットペーパーも銃弾も本質的に同じです。そして保険商品も同じように「情報に踊らされて」誤った契約をしてしまうリスクを内包しているのです。

日本経済、いや世界経済は昨今の新型コロナショックの影響でこの先どうなるのか不透明です。先の見えない時代だからこそ、情報を鵜呑みにするのではなく、必要に応じて取捨選択するリテラシーが求められます。

前置きが長くなりましたが、今回は新型コロナ禍だからこそ考える「保険の情報」についてお届けしましょう。

保険の情報は玉石混交、どれを信じればいいの?