世界の偉人たちは、含蓄のある名言を数多く残しています。それは、世界レベルで活躍をした人間の放つ言葉だからこそ、深い説得力と言霊のような力を持ちます。その名言は使い古されることなく、今日も私たちに助言を与え、活力を授けてくれます。いざという時に、噛みしめたい偉人の名言を贈ります。
もし今日が人生最後の日だとしたら、今日やろうとしていることは本当に自分のやりたいことなのだろうか
これは米アップルの共同創業者だったスティーブ・ジョブズの言葉です。1970年代に「Apple II」や「Macintosh」といった画期的なパソコンを世に送り出して大成功を収めますが、その後、社内対立からアップルを退社。1990年代後半に低迷するアップルに戻り再建に尽力します。「iPod」や「iPhone」といったヒット製品を連発し、アップルは時価総額世界一の企業にとなりました。これらはジョブズのおかげといえるでしょう。そのジョブズは、健康問題を理由に一線から退き、2011年に死去しています。
紹介した言葉はジョブズが2005年の米スタンフォード大学の卒業式で卒業生らに贈った言葉です。当時すでに健康に問題を抱えていたジョブズを念頭に置きながら読むとき、限られた時間の中でいかに全力に生きるべきなのか、そんなことを思わせてくれます。ジョブズは同じスピーチのなかで「ハングリーであれ、愚かものであれ」とも発言し、新たな世界に羽ばたこうとしている人々を力強く送り出しました。
下を見ていたら、虹は見つからない
これは「喜劇王」とも呼ばれた俳優チャールズ・チャップリンの言葉です。1889年に英国で生まれたチャップリンは、若くしてサイレント映画で成功を収めます。チャップリンのトレードマークともいえる、山高帽やダボダボのズボンを履き、ステッキをふりまわすちょび髭の男性の姿は誰しもが思い浮かべることができるのではないでしょうか。資本主義を皮肉った「モダンタイムズ」(1936年)やナチス・ドイツを批判した「独裁者」(1940年)などの名作を生み出しました。盲目の少女との恋を描いた「街の灯」や金を探す人たちを題材にした「黄金狂時代」などコメディのなかに、ペーソスやヒューマニズムを織り込んだ作品を作っています。
市井の人に扮して困難な状況に立ち向かいなからも、ユーモアや優しさを忘れないキャラクターを演じることの多かったチャップリン。「虹をつかむにはまず顔を上げないと!」そんなチャップリンの前向きな姿勢が感じられる言葉です。
失敗は受け入れられる、誰もが失敗はするものだから。しかし、挑戦しないことは受け入れられない
これは、米国男子プロバスケットボールリーグ「NBA」で一時代を築き、「神様」とも呼ばれたマイケル・ジョーダンの言葉です。1963年生まれのジョーダンは幼少期からバスケットボールと野球をプレーしていました。学生時代から活躍し、1984年のロサンゼルス五輪では米国代表として出場し金メダルを獲得しています。その後、プロ入りしてシカゴ・ブルズに所属。中心選手としてチームをけん引し1990年代前半には3連覇を成し遂げるなど活躍しましたが、93年に突然の引退宣言。引退後は大リーグへの挑戦をしますが、95年にNBAに復帰し、NBA史上初となる2度目の3連覇を成し遂げました。99年に再びの引退をしています。
NBAのMVPを5回獲得したほか、NBAファイナルMVPは6回、オールスターに14度出場しオールスターMVPが3回、1試合の平均得点30.1など、その偉大な記録は枚挙にいとまがありません。引退後は実業界に進出したほか、NBAチームのオーナーになるなど幅広い活躍を続けています。「バスケットボールの神様」とも呼ばれ、引退後のセカンドキャリアも順調に築き上げているジョーダン。そこには、失敗を恐れずに挑戦する姿勢が反映されているのかもしれません。
速度を上げるよりも重要なことが人生にはある
この言葉はインドの政治家マハトマ・ガンジーの言葉です。1869年生まれのガンジーはインドの英国からの独立運動で大きな役割を果たしたため、「建国の父」とも呼ばれています。ガンジーは10代で英国に渡って法律を学び弁護士となります。弁護士として開業した南アフリカで人種差別や迫害を体験したとされ、その後、インドに帰国して独立運動に参加するようになります。ガンジーが行った暴力的な行為をせずに抵抗を示す「不服従運動」は有名です。また、繊維産業における外国への依存をなくすために国内で「チャルカー」と呼ばれる手動の機械を使った産業育成を図りました。こうした努力や抵抗運動が実を結び、第2次世界大戦後の1947年にインドは独立を果たします。しかし、ガンジーは翌48年に凶弾に倒れました。
暴力に頼らず、しかし理不尽な体制には服従せず、経済的な独立のために伝統を踏まえて国内産業の育成を図る。とかく結果を急ぐ現代社会ですが、ことを性急に進めず、目標の実現に向けて着実に歩を進める。1人ではなしえない大きな目標へと向かうとき、じつは見逃してはならないことに気づかせてくれる名言です。(提供:JPRIME)
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