最近、1冊の本を読み終えたのはいつでしょう。毎日何かしらの本を読む人もいますが、このところ読書からは縁遠いという人も多いかもしれません。読書量は年収と関係があるとも言われます。いつでも電子書籍が買える時代に、読書量を増やし、より多くの知識を身につける生活を始めてみませんか。
進む読書離れ。1ヵ月に1冊も本を「読まない」人が全体の約5割に
実際、人はどのくらい読書をしているのでしょう。文化庁が発表した「平成30年度『国語に関する世論調査』の結果について」によると、47.3%が1ヵ月に1冊も本を「読まない」と回答しています。さらに67.3%が以前に比べて「読書量は減っている」と感じており、“読書離れ”は進んでいるように思えます。
しかし、読書量は年収に比例するとも言われ、年収が高い人ほど、よく本を読む傾向にあるようです。事実、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏は読書好きとして知られ、ビル・ゲイツ氏は夏にお薦め書籍を公開することを毎年の恒例行事にしています。日本でも各種の調査により、読書量と年収との関係が指摘されています。
読書好きの人はどのように本を読んでいるのでしょうか。休日や仕事後の時間を読書にあてたり、通勤、通学といった隙間時間に読み進めたりと、その方法はさまざまでしょう。しかし中には「読書する時間がとれない」「たくさん読んでも身につかない」と感じる人もいるのではないでしょうか。そんな人におすすめしたいのが、速読術です。
速読という新たな読書体験
速読術は、1分間に500〜1,000字程度ともされる読書速度を、訓練することで、8,000字以上に引き上げるというもの。普通の読み方をする人に比べて約3~16倍の速度で読めると言われています。
そのコツは、文字情報を頭の中で音声化しないこと。意識していないかもしれませんが、人は文字を読む時、頭の中で音読していることが多いのです。速読術を身に着けた人は文字を画像として認識し、読み進めていくことで、速度を上げられます。そのほか、目を動かすストレッチが効果的と言われており、練習することで誰でも身につけられる能力です。
速読術を身につけるためのツールとして重宝されるのが電子書籍です。一般的にはページめくりの速度が遅く不向きと言われていますが、文字の拡大が自在にでき、マーカーなどでの書き込みも可能。しおり機能なども内蔵されています。速読をする上で、文字の大きさや目を動かす範囲などを自分の好きなように設定できるという意味で、紙の書籍以上にじつは扱いやすいものとなっています。
電子書籍ならではの、読みたい書籍を見つけるアイディア
アマゾンのような巨大ネットストアによる購入の手軽さと、電子書籍の登場により、読書は格段に身近なものになりつつあります。電子書籍であれば、場所も取らず、いくらでも興味のある本を買えるという物理的なメリットもあります。読書をする環境は大きく利便性が増していますが、それでも「どの本を読めばいいかわからない」と感じる人もいるかもしれません。そういう人におすすめのサービスがいくつか存在しています。
電子書籍には読み放題サービスがたくさん登場しています。雑誌であれば「T-マガジン」、ジャンル横断型であれば「Kindle Unlimited」。「ブックパス」などもマンガから小説まで内容が充実しています。表紙やカテゴリ、ランキングから、好みのタイトルに出合うのも楽しい時間です。
無料で読めることから、広く親しまれているのが青空文庫です。著作権保護期間の終わった作品や、著者が公開に同意した作品が公開されています。芥川龍之介、夏目漱石といった歴史的な文豪作家の作品から、江戸川乱歩の「怪人二十面相」や吉川英治の「三国志」など色褪せない大衆文学作品まで、いつかは読みたかった有名作品に出合うことができます。
また、要約サイトも1つの選択肢と言えます。すでにいくつか専用のサイトが登場していますが、日本最大級とされる「flier(フライヤー)」は、1冊の書籍を10分間で読めるようにまとめた要約が掲載されています。ビジネス書に限定されていますが、ユーザー登録をすれば、20冊の要約を読める無料プランも用意されており、読みたい本を探す時に役立つでしょう。
どうしても時間がなければ「聞く」読書も
読書で得た知識は、誰からも奪われない大事な資産となるはずです。まずは興味の持てるテーマの書籍から、少しずつ読書に慣れ親しむことで、知識の幅を広げることができます。
さらに短い時間で効率的に読書を楽しみたいのであれば、速読術を身につけたり、要約サイトを活用したりすれば、時間にとらわれず、読書を楽しめます。最近では、耳で聞いて「読書」する「オーディオブック」などのネットサービスも出ており、人気を集めています。
年収に大きく関係するといわれる読書の習慣。これまで読書に親しんで来なかった人も、最近本を読んでいないと感じている人も、本の世界にひたり、知識を身につけ、得た知識を人に伝えたり、ビジネスに役立てたりする。そんな日々を過ごしてみませんか。(提供:JPRIME)
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