シンガポールを拠点にイーサリアムベースの暗号資産管理プラットフォーム「Torus Wallet」を運営するTorus Labs(トーラス・ラボ)は、新たなアップデートでSNSへのログイン機能や、SNSを用いた送金機能の追加を発表した。

Torus WalletはBinance LabやCoinbase Venturesなどが支援しているプロジェクトで、Gmailアカウントを利用して暗号資産を送金できるサービスなども提供している。

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(画像=月刊暗号資産)

新たにSNSを使った暗号資産送金に対応するのはTwitterとGitHubの2つで、Torus Labsによると、過去にTorus Walletへログインしていない人でもこのサービスを利用できるとのこと。

また、トークンを送る相手がTorus Walletを所有・ログイン歴がなくてもいずれかのSNSアカウントを所持していれば送金できるという。その証拠としてTorus Labsは、実業家のElon Musk氏、Ethereum創業者のVitalik Buterin氏、Binance創業者のCZ氏のTwitterアカウントに直接イーサリアムを送金するところを公開した。

Torus Labsは発表で、暗号資産コミュニティーの多くがTwitterで議論を重ねている点に触れ、「様々なユースケースで使用できる機能を提供できることに興奮している」と述べた。

さらに、これらの機能は単純な送金だけでなく、大量の不正IDによるネットワーク攻撃に対抗する「シビル耐性」なども含むとしている。

SNSを利用したTorus Walletへのパスワードレスなログインには、認証・認可のクラウドサービス「Auth0」が利用されるという。

ログイン機能に対応しているのは、Google、Facebook、Reddit、Twitch、Discord、AppleID、Github、LinkedIn、Twitter、LINEなど。これらのアカウントと連携させることで簡単にウォレットを作成できるようだ。

SNSを用いた暗号資産送金に関しては、昨年2月にTwitterでベータ版サービス「tippin.me」を通じてビットコインの送金が行えるようになったとして話題になった。

今年1月には、Twitter社が暗号資産に限定することなく投げ銭機能の実装を検討しているのではないかという推測が話題となったが、同社は事実を否定している。

またTwitter社は過去にXPRの投げ銭機能を持つアカウント「XRP Tip Bot」を「なりすまし行為の禁止」と言う理由から凍結したこともあり、一部のユーザーから批判の声も挙がった。(提供:月刊暗号資産