マネックス証券株式会社は8日、同日20時より暗号資産CFD(差金決済取引)の取り扱いを開始すると発表した。

同社によると、暗号資産CFDの取り扱いは主要ネット証券では初とのこと。

今月1日、マネックス証券は自主規制団体である日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の第一種会員として入会している。

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(画像=月刊暗号資産)

CFDは取引資産を保有せず、取引開始時点から終了時までの差額を損益として決済する取引方法だ。

本サービスは、暗号資産CFD取引システムを提供するシンプレックス株式会社の「SimplexCryptoCurrency」を採用することで実現した。

ユーザーはマネックス証券の証券総合取引口座を開設し、さらに暗号資産CFD口座を開設することで、スマートフォン専用取引アプリ「MONEX TRADER CRYPTO」から暗号資産CFTの取引ポジションの紹介や、注文、約定一覧、証拠金状況、約定履歴、入出金履歴などの機能を利用することができる。

現在提供予定されているペアはBTC/JPY、ETH/JPY、XRP/JPY、BT C/JPYの4種類で、原則24時間365日いつでも取引可能としている。

また、レバレッジ手数料が発生(ロールオーバー時に0.04%/日)するものの取引手数料は無料に設定されている。

暗号資産は、2020年5月1日の改正金融商品取引法の施行により金融商品取引法の「金融商品」と規定されるようになった。

それに伴い暗号資産デリバティブ取引も規制対象となり、最大レバレッジ倍率が2倍に定められた。

その一方、暗号資産市場やデリバティブ取引の取引量は年々増加傾向にあり、法令改正と需要増加の両面から暗号資産CFDの取り扱いを開始したという背景があるという。

マネックス証券は暗号資産取引所コインチェックを傘下に収めるマネックスグループの完全小会社だ。

グループ全体として掲げる「For Creative Minds」の精神に則り、従来の枠組みを超えた新たな「お金の未来」を常に提案していきたいと発表の中で述べている。

暗号資産CFD取引はマネックス証券が提供するスマートフォンアプリ「MONEX TRADER CRYPTO」専用の取引サービスとなるが、現在Android端末のみでアプリがリリースされており、iOS版は公開準備中となっている。(提供:月刊暗号資産