昨今ではネット銀行は利率の高さや充実したサービスで注目を浴びている。しかし、メガバンクだからこそできることもあり、ネット銀行だけしか利用しないとなると、デメリットが生じる。メガバンクとネット銀行を使い分けるメリットやポイントを詳しく見ていこう。

1.銀行口座保有数は平均3.5口座

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(画像=TKM/stock.adobe.com)

メインバンクとサブバンクなど、複数の銀行口座を持つ人はどれくらいいるだろうか。調べて見ると口座保有数の平均は3.5口座である。口座を持っている人が最も多かった金融機関はゆうちょ銀行で71%、2位にはネット専業銀行が入っており、48%だった。 (日本統計センターが平成23年に30歳以上の男女を対象に行った調査)

メガバンクや地銀をメインバンクとしてお金の出し入れに使う

複数の口座を保有している場合、メインバンクとして利用されているのは都市銀行が最も多く61.6%、次いで地銀・第二地銀が60.6%である。メインバンクとして利用している理由は、「給与の振り込み先になっている」「日常的なお金の出し入れによく利用している」「公共料金などの自動引き落としに利用している」などだ。

都市銀行とは、東京や大阪などの大都市に本店があり、日本全国の主要都市に支店を持つ大規模な普通銀行を指す。現在日本で都市銀行として営業しているのは、みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、りそな銀行の4行だ。みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行の3行は「メガバンク」と呼ばれている。

前述の日本統計センターの調査で保有口座を金融機関別に見ると、1位ゆうちょ銀行、2位ネット専業銀行、3位三菱UFJ銀行となる。2位のネット専業銀行が複数のネット専業銀行口座数の合計であるのに対し、ゆうちょ銀行や三菱UFJ銀行は1行のみの口座数であり、メガバンクの口座数の多さがわかる。

メガバンクは日本全国の主要都市に支店を持ち、社会的な信用度が高い。一部のネット銀行は、企業によっては給与振込先として指定できない場合があるが、メガバンクであれば基本的に指定できる。各種引き落としなどにも対応しており、メガバンクを給与振込など日常的なお金の出し入れで利用するメインバンクとして使う人が多い。

サブバンクは貯蓄や資産運用のために使う

サブバンクはメガバンクよりも利率が高い銀行に資産を分散することで、貯蓄したり資産運用したりできる。

貯蓄や資産運用を行うためのサブバンクを選ぶ際に検討したいのがネット銀行だ。ネット銀行とは実店舗を持たず、インターネット上で各種取引ができる銀行のことだ。特に定期預金の利率は高く、メガバンクとは大きな差がある。

例えばメガバンクであるみずほ銀行の定期預金の利率は0.002%。一方でネット銀行である楽天銀行の定期預金の利率は10倍の0.02%だ。

ネット銀行は、資産運用のための口座として使われることも多い。ネット銀行の中にはグループ内に証券会社を持っているところもあり、銀行口座を証券口座と連携させることで様々なサービスを受けられる。

例えば楽天銀行では、楽天証券と口座を連携させる「マネーブリッジ」によって普通預金の金利が5倍になり、自動で証券口座に入金されるサービスを利用できるようになる。

「使う」「貯める」「増やす」という目的別に銀行を分けている

現在多くの人が複数の銀行に口座を持ち、目的によって使い分けている。支店数が多く信頼度の高いメガバンクをメインバンクとして「使う」銀行とし、利率の高いネット銀行を「貯める」「増やす」という目的でサブバンクとして選ぶことが多い。

しかし、最近ではネット銀行の知名度や信頼度が上がり、メガバンク同様のサービスを利用できるようになりつつある。ネット銀行はサブバンクとしてだけでなく、メインバンクとしても利用できるようになったのだ。

ネット銀行を選ぶ際は、メインバンクとして利用できるかどうかを考えて選ぶといいだろう。

2,ネット銀行で複数の口座を使い分けるメリット

ネット銀行は複数の口座を所有しメインバンクとサブバンクとして使い分けることもできる。ネット銀行の口座を使い分けるメリットを紹介しよう。

メリット1,「使う」……ネット銀行は振込手数料や出金手数料などを節約できる

ネット銀行を普段のお金の出し入れに使う場合、振込手数料や出金手数料を節約できる。

ネット銀行は自行ATMを持たないところが多く、現金を引き出す際に出金手数料がかかる。しかし、ネット銀行の中には出金手数料を複数回無料にあるサービスや、振込手数料を無料にするサービスを提供している銀行もある。

例えば、住信SBIネット銀行では独自の「スマプロランク」を設けており、利用状況に応じてランク1からランク4までのいずれかが適用される。ランク2では、月5回まで出金手数料が無料になり、他行への振込手数料は月3回まで無料になる。ランク3では、月7回まで出金手数料が無料、他行への振込手数料は月7回まで無料。ランク3になるための条件は、「給与や賞与の振込口座に指定する」「住信SBIネット銀行グループのデビットカードを1万円以上利用する」など、十分達成できるものになっている。

住信SBI銀行とメガバンクのみずほ銀行と比較すると、みずほ銀行では自行ATMを利用すれば平日の8時45分から18時までなら出金手数料は無料だ。しかし、コンビニATMを利用する場合は平日日中でも110円、時間外は220円かかる。以下の表で比較してみよう。

  出金手数料 振込手数料
住信SBIネット銀行 月2~15回無料 月2~15回無料
みずほ銀行 平日8:45~18:00無料 300円

メリット2,「貯める」……同一口座内にサブ口座を持てる

メインバンクとサブバンクを別の銀行にすることで、貯蓄用の口座は「貯める」専用となり、普段の支払いに使ってしまうことを防ぐことができる。そのため、複数の銀行の口座を使い分ける人が多いのだが、ネット銀行の中には同一口座内にサブ口座を持つことができるところもある。

例えば住信SBIネット銀行では、口座開設時に作成される代表口座の他に、いろいろな目的の資金を同一名義内で分けて管理できる預金専用の「目的別口座」を利用できる。口座名は、自分でつけることができる。

貯める専用口座を持つことは、それそれの目標額やどれくらい貯蓄できているかも明確にできるため管理しやすいメリットがある。一例として「旅行費用口座」や「車の購入費口座」など、自分の目的に合わせて口座名を付けて管理していく。貯蓄用口座を1つにしてしまうと、目的が不明確になったり、間違って使ってしまったりすることがある。

代表口座から目的別口座への振替は、もちろん無料だ。この方法であれば、1つのネット銀行口座で「使う」と「貯める」を使い分けられる。

メリット3,「増やす」……ネット証券口座と連携させて金利アップを狙う

貯蓄だけでなく、資産運用を行いたい場合にもネット銀行口座をメインバンクとして利用できる。ネット銀行の中にはグループ内にネット証券会社を持っているところもあり、証券口座と銀行口座を連携させることで金利の優遇を受けることができる。

例えば住信SBIネット銀行の場合、グループにSBI証券がある。SBI証券の証券口座と住信SBIネット銀行の口座を連携させる「SBIハイブリット預金」では優遇金利0.01%が適用される。円普通預金の金利は0.001%なので、実に10倍だ。

楽天銀行の場合、楽天証券と連携させる「マネーブリッジ」によって、普通預金の金利0.02%が0.10%と5倍になる。

株などで資産運用を行う場合、ネット銀行とネット証券を連携させることで、貯蓄も効率的にできるのだ。

3,ネット銀行を使い分けるなら?ネット銀行8行の特徴

ネット銀行は、それぞれ金利や手数料、サービス内容が異なる。ここからは、ネット銀行の中でも特に注目すべき8行の特徴や金利、主なコンビニ3社でのATM手数料を見ていく。

楽天銀行……マネーブリッジ で普通預金金利は0.10%

普通預金金利 0.02%
定期預金金利 1年 0.02%
定期預金金利 2年 0.02%
定期預金金利 3年 0.02%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 月7回まで無料 以降220円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 月7回まで無料 以降275円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 月7回まで無料 以降220円
振込手数料(他行) 月3回まで無料
以降3万円未満168円
3万円以上262円
※楽天銀行への振込は無料
※筆者作成

楽天銀行は、楽天市場や楽天証券などを抱える楽天グループのネット銀行である。楽天銀行の特徴は、「マネーブリッジ 」をした際の金利の高さだ。普通預金の金利は0.02%で、メガバンクであるみずほ銀行の普通預金金利0.001%の20倍である。それに加え楽天証券の証券口座と連携させる「マネーブリッジ」によって、普通預金金利が5倍の0.10%になる。給与受取や振込、口座振替でも楽天ポイントが貯まるため、楽天ポイントを利用している人には特におすすめしたい。

イオン銀行……Myステージでランクアップする最大0.10%の優遇金利

普通預金金利 0.001~0.010%
定期預金金利 1年 0.02%
定期預金金利 2年 0.02%
定期預金金利 3年 0.02%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 利用不可
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 月5回まで無料
以降平日8時45分から18時までは110円、
それ以外の時間帯は220円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 終日無料
振込手数料(他行) 月5回まで無料
以降5万円未満440円
5万円以上660円
※筆者作成

イオン銀行は、ショッピングモールなどを運営するイオングループのネット銀行だ。イオン銀行の普通預金の金利は通常0.001%だ。しかしイオン銀行独自の「Myステージ」でランクアップすると、最大0.10%の優遇金利が適用される。最上のプラチナステージの優遇を受けるには、イオン銀行スコアという独自の判定基準で150点以上を獲得する必要がある。

ATM出金手数料は、イオン銀行ATMなら終日無料だ。イオン銀行ATMは、イオンが運営するショッピングモールやミニストップに設置されているため利用しやすい。普段イオングループで買い物をしている人には、特に利便性の高いネット銀行と言えるだろう。

あおぞら銀行 BANK支店……トップクラスの金利の高さが魅力

普通預金金利 0.2%
定期預金金利 1年(単利型) 0.2%
定期預金金利 3年(半年複利型) 0.15%
定期預金金利 5年(半年複利型) 0.15%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 平日8時から18時まで110円
それ以外は220円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 平日8時45分から18時までは110円、
それ以外は220円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 月2回まで無料 3回目以降110円
振込手数料(他行) 月3回まで無料 以降157円
※筆者作成

あおぞら銀行 BANK支店とは、あおぞら銀行のインターネット支店という位置づけでスタートしたネット銀行だ。有人店舗を持つ通常のあおぞら銀行とはサービスの違いがあるので、気をつけてほしい。

特筆すべきは、普通預金金利の高さだ。普通預金の金利は0.20%である。メガバンクの普通預金金利が0.001%、定期預金でも0.01%であることを考えると、かなり高金利であることがわかる。普通預金の金利は預入金額1円以上で適用され、証券会社の口座との連携といった条件もない。

定期預金の金利は、半年複利型で0.15%だ。複利とは、利息が新たな利息を生むという意味だ。例えば100万円を預けた場合、金利0.15%では1年で1,500円の利息がつく。単利型の場合、元金にのみ利息が付与されるが、複利型であれば翌年は100万円に前年度の利息1,500円を足した100万1,500円に対して0.15%の利息がつく。資産運用を行う上では、かなりメリットが大きいネット銀行と言えるだろう。

SBJ銀行……ATM手数料の無料になる回数が最大10回

普通預金金利 0.02%
定期預金金利 1年 0.12%
定期預金金利 2年 0.15%
定期預金金利 3年 0.15%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 引出・預入の合計で月10回まで無料
以降100円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 利用不可
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 引出・預入の合計で合計月10回まで無料
以降100円
振込手数料(他行) 月7回まで無料 8回目から220円
※インターネットバンキング利用の場合
※一部の他行宛て振込みは合計3回まで
※筆者作成

SBJ銀行は、韓国の大手銀行である新韓銀行を中心とする新韓金融グループが運営するネット銀行だ。SBJ銀行の特徴は、ATM手数料が無料になる回数である。条件はなく、セブン銀行とイオン銀行なら引出と預入の合計で月10回まで無料になる。振込に関しても条件なしで最大7回まで無料なので、普段のお金の出し入れにかかる手数料を節約できる。普通預金の金利も0.02%と高いため、メインバンクとして利用するのもおすすめだ。

ジャパンネット銀行……3万円以上の入出金はいつでも無料

普通預金金利 0.001%
定期預金金利 1年 0.02%
定期預金金利 2年 0.02%
定期預金金利 3年 0.02%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 3万円以上 無料 3万円未満165円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 3万円以上 無料 3万円未満165円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 3万円以上 無料 3万円未満165円
振込手数料(他行) 3万円未満 176円 3万円以上 275円
※筆者作成

ジャパンネット銀行はZホールディングス(旧ヤフー)と三井住友銀行が共同出資するネット銀行である。ジャパンネット銀行の大きな特徴は、提携ATMでの入出金が3万円以上であれば、いつでも手数料が無料になることだ。回数制限がなく時間帯も問わないため、かなり大きなメリットと言える。3万円以上の入出金をすることはあまりないかもしれないが、実は抜け道がある。例えば1万円を出金したい場合、4万円を引き出し、すぐに3万円を入金すれば手数料無料で1万円を出金できる。

ジャパンネット銀行だけのサービスに、Tポイントの現金化がある。Tポイント100ポイント=85円の交換レートで、1,000ポイント以上100ポイント単位で現金に交換できる。Tポイントを現金化できるのはジャパンネット銀行の口座を持つ人だけなので、Tポイントを活用している人は口座を作っておくといいだろう。

ソニー銀行……海外での利用に便利なサービスが豊富

普通預金金利 0.001%
定期預金金利 1年 0.02%
定期預金金利 2年 0.02%
定期預金金利 3年 0.02%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 月4回まで無料 3回目以降110円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 月4回まで無料 3回目以降110円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 月4回まで無料 3回目以降110円
振込手数料(他行) 月2回まで無料 以降220円
※筆者作成

ソニー銀行は、ソニー生命などを運営するソニーフィナンシャルホールディングスに属するネット銀行だ。ソニー銀行の特徴は、ATMの出金手数料が条件なしで月4回まで無料になることだ。

ソニー銀行のキャッシュカードにはVisaデビット機能がついており、世界200以上の国と地域のVisa加盟店で利用できる。海外で利用した場合、一般的なクレジットカードだと通常1.6~3%程度の海外事務手数料がかかるが、ソニー銀行のカードの場合、外貨普通預金口座を開設していれば海外事務手数料は無料で、為替手数料のみで済むのも大きなメリットだ。海外での利用が多い場合は、ソニー銀行の口座を開設してデビット機能を利用するのもいいだろう。

auじぶん銀行……auの電話キャリア利用者にはお得なサービスが充実

普通預金金利 0.001%
定期預金金利 1年 0.050%
定期預金金利 2年 0.030%
定期預金金利 3年 0.030%
コンビニATM出金手数料 セブン銀行 月11回まで無料 3回目以降110円
コンビニATM出金手数料 ローソン銀行 月11回まで無料 3回目以降110円
コンビニATM出金手数料 ミニストップ 月11回まで無料 3回目以降110円
振込手数料(他行) 月15回まで無料
以降3万円未満 178円
3万円以上 283円
※auじぶん銀行または
三菱UFJ銀行当ての場合は無料
※筆者作成

auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資をして設立したネット銀行だ。携帯電話キャリアとしてauを利用しているユーザーには、特にサービスを充実させている。例えばauじぶん銀行からau PAYアプリに残高をチャージすると、Pontaポイントが5%分付与される。

またauの他のサービスと合わせて利用することでステージが上がる「auポイントプログラム」もあり、ATM手数料が無料になる回数が11回になるなどの優遇がある。auカブコム証券の口座を連携させる「auマネーコネクト」によって普通預金金利が年0.10%と100倍になるサービスもあるため、資産運用を行いたい人にもおすすめだ。

定額自動入金サービスという便利なサービスもある。これは、他行の自分名義の口座からauじぶん銀行の口座に、指定した金額を手数料無料で自動的に振り込めるサービスだ。ネット銀行を自分の給与受取口座として指定できない場合でも、手数料無料で資金を移動できるので便利だ。

4,ネット銀行でメインバンクとサブバンクを使い分ける際のおすすめ3パターン

メインバンクとサブバンクをどのように使い分けたらいいのか、筆者おすすめの組み合わせを3つ紹介する。

パターン1,メイン「ジャパンネット銀行」+サブ「楽天銀行」

3万円以上の入出金なら回数無制限で手数料が無料になるジャパンネット銀行を「使う」銀行として、普通預金の金利が高い楽天銀行を「貯める」銀行として使うパターンだ。資産運用を楽天証券で行い、マネーブリッジで証券口座と楽天銀行口座を連携させて、普通預金の金利をさらに高くすることもできる。

パターン2,メイン「イオン銀行」+サブ「あおぞら銀行 BANK支店」+ サブ「auじぶん銀行」

生活圏にイオンやミニストップがある方や、普段イオンで買い物をしている人におすすめの組み合わせである。イオン銀行の口座を「使う」用にし、ATMは手数料無料のイオン銀行を利用する。普通預金の金利が高いあおぞら銀行は「貯める」用に、auじぶん銀行は証券口座と連携させるとお得に利用できる。

パターン3  メイン「auじぶん銀行」+サブ「あおぞら銀行」

これは、勤務先から給与が振り込まれる口座にネット銀行口座を指定できない場合におすすめのパターンである。auじぶん銀行の定額自動入金サービスを使い、メガバンクや地銀など給与振込口座から自動でauじぶん銀行に預金を移動させる。貯蓄する分は普通預金金利が高いあおぞら銀行に、auじぶん銀行は証券口座と連携させて資産運用を行う。

5,ネット銀行の5つのデメリット

ネット銀行には、メリットだけでなくデメリットもある。ネット銀行が持つ5つのデメリットを確認しておこう。

デメリット1,IDやパスワードを忘れると利用できない

ネット銀行は通帳を発行しないため、口座残高や利用履歴は専用のアプリや個人ページにログインしてオンライン上で確認することになる。したがって、IDやパスワードを忘れてしまうと利用できなくなってしまう。

デメリット2,公共料金などの引き落とし口座に指定できない場合がある

比較的新しいサービスであるネット銀行口座は、公共料金の引き落とし口座に指定できないことがある。その場合は、メガバンクや地銀などの口座を引き落とし口座に指定し、そこに資金を移動しなくてはならない。しかし、クレジットカードで料金を支払うことで、このデメリットはカバーできる。

デメリット3,実店舗がない

オンライン上でサービスを展開するネット銀行は、基本的に実店舗を持たないため、窓口での対面サービスを行っていない。また、オンライン上での手続きが苦手な人は、スムーズに操作することができないかもしれない。対面で資産運用などの相談をしたい場合は、従来のメガバンクや地銀などを選ぶほうがいいだろう。

デメリット4,通帳がない

ネット銀行で口座を開設しても、通帳は発行されない。利用履歴をさかのぼりたい場合、あらかじめ履歴を毎月印刷しておく必要がある。

デメリット5、セキュリティ面では注意が必要

ネット銀行を利用する際は、セキュリティに十分注意しなければならない。ログインIDとパスワードが流出すると、預金が不正に引き出されてしまうおそれがある。口座に利用制限をかける、振込限度額・ATM出金限度額を設定するといった対策が必要だ。

6,ネット銀行を使い分けてお金の整理・運用をしよう

ネット銀行と比べるとメガバンクは信頼性が高く、ネット銀行よりも優れている部分も比較的多い。サービスも多種多様であり、ネット銀行では取り扱っていない金融商品やサービスもある。

しかし、金利の高さや手数料の安さを考えると、ネット銀行を利用するメリットは大きい。自分の大切な資産を整理して運用していくなら、ネット銀行の口座を開設することも検討すべきだ。資産を分散でき、コストやリスクを抑えながら運用できるので、ネット銀行を上手に活用してほしい。

文・松浦恭子(ライター)
住宅ローンを組んだことをきっかけに投資や資産運用に興味を持つ。マネー、ライフスタイル、子育てなど幅広い記事を制作中。

MONEY TIMES

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