2020年11月6日9時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

5日(木)の米国市場では、ドル安、株高。MSCI新興市場指数は2.7%上昇。流れとしては「バイデン氏が大統領に当選、そして共和党が上院の過半数を握る」ということは大規模な経済対策成立の可能性が低くなり、米金融当局が低金利の長期化を余儀なくされるとの考え方が主流になっている、という解説が目立つ。トリプルブルーでもねじれでも、どちらにせよドル安は変わらず。ゴールドは1,950ドルへ急騰。ビットコインも急騰し、久しぶりに160万円台に上昇。新興市場指数の上昇、ゴールドの上昇、そしてドル安も相まって、AUD/USDは0.7265ドルへ上昇。EUR/AUDも1.6270豪ドルへ反落。

現在の為替相場の戦略やスタンス

一方、米ドル/円は104.00円を割り込み、103円ミドルへと下落。米大統領選が終われば、104.00円を割り込む可能性が高いと想定していた通り104.00円を割り込んだが、米ドル/円はあまりボラティリティがあるわけでもなく、じり安の展開。もともと民主党政権の時は「円高」のイメージがあり、米ドル/円はボラティリティが高まるのではないかといわれているが、株高の展開の中、米ドル/円の下落も緩やか。新興国株指数の急騰、ゴールドも上昇していることから、AUD/USD、EUR/AUDでの豪ドルのロングは継続。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。