2020年11月24日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

週末にイメージしていた今週の米ドル/円予想レンジが102.50~104.65円だった。かつ、どちらかといえば上値が重いと想定していた。しかし、昨日23日(月)夜、大きく上昇し、予想レンジのほぼ上限に到達した。ここからオーバーシュートして105.00円にワンタッチする展開もあるのかもしれないが、個人的にはさほどドルが強くなるとも思っていない。溜まったショートの損切りで上がった相場だが、まだ上値は重いと思っている。材料的にはコロナワクチンの話などが色々出てきているものの、いずれも治験段階のため実用化まではまだ時間が掛かるだろう。現在、イメージ的にコロナワクチンが出来れば経済にプラスという買い方はされているようだが、実際問題、景気の悪化の方が早いだろう。また、ブレグジットのFTAに関しても英国とEUで一部合意を目指して最後の調整をしているようだが、結局は上手くいかないように思えてしまう。漁業問題に関しても仏国の要求と英国の提案とではまだ乖離が見られるようだし、まだ安心してポンドが買える状況ではないと思っている。よってポンドが跳ねれば売るスタンスだし、米ドル/円も基本は戻りを売るスタンスだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは週末に予想したものを変更せず、102.50~104.65円で行きたい。そして、スタンスは戻り売り。今週は26日(木)米国が感謝祭の祝日で休場、翌日27日(金)もブラックフライデーで祝日ではないが多くの人が休みを取る状況のため、市場参加者が大幅に減ることが想定される。よって今週はあまり無理をせず臨んだ方がいいのかもしれない。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。