2020年12月9日11時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

ブレグジット交渉は引き続き、混乱の中だ。ジョンソン英首相とライエン欧州委員長は 通商協定をめぐる交渉を決裂の瀬戸際から救い出すために、本日9日(水)ブリュッセルで協議する予定。EU側の交渉を率いるバルニエ氏は、「合意成立の確率は極めて低い」と発言。ジョンソン英首相は「成立は可能だ」との強い期待を示しつつ、「合意なき離脱」となっても構わないとコメント。事態は変わらず、合意の期待は残っているが、「合意なき離脱」の可能性も高まっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は小動きが続いている。105円台では本邦輸出企業がドル売りで待っており、103.50円以下では、本邦機関投資家がドル買い意欲をみせる展開。そんな環境下、ヘッジファンドなどは103.00~106.00円でのノータッチオプションを組み始めているという噂もでており、ちょっと動きにくい。マーケットは総じて、最終段階に入ったブレグジットの結果待ちというところ。104円台後半になれば、米ドル/円のショートを検討している。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。