2021年1月15日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)
現在の為替相場の傾向や相場観
今週の金融市場は、本日15日(金)日本時間午前9時15分発表予定のバイデン氏による大型経済対策が注目されている。この内容については昨日14日(木)のアジア市場で最大2兆ドル規模の大型経済対策になるとの報道があり、日経平均とドルを押し上げている。
------------バイデン次期米大統領、米国時間14日夜に大型経済対策発表-推定最大2兆ドル------------
バイデン次期米大統領は東部標準時間14日午後7時15分(日本時間15日午前9時15分)をめどに、新型コロナウイルス対策としての追加経済政策を明らかにする。政権移行チームが民主党議員らと練り上げた同対策は、2兆ドル(約208兆円)が投下された昨年の新型コロナウイルス支援・救済・経済安全保障(CARES)法以来の大規模なものになるとみられる。バイデン氏は先週、「包括的な対策全体」で「数兆ドル」規模が必要になると発言。民主党の多くは最大2兆ドルを想定している。一方新型コロナ関連の部分は9000億ドル近辺だとの見方もあり、新型コロナ以外の支援が対策全体の推定規模を押し上げている構図。(出所:ブルームバーグ)
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現在の為替相場の戦略やスタンス
今回の経済対策は当初1兆3000億ドルと予測されており、この金額でも巨額で驚いたのだが、それが推定2兆ドル規模になるとの報道が増え、注目を集めている。これにより、総じて株は堅調、そしてドルは底堅い動き。大型経済対策発表は、ユーロ/豪ドルの戻り売り。米ドル/円は先週の政府・日銀の3者会合が「円高けん制」となっており、押し目買いで臨みたい。
西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
「羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。