【厳選】オーナーズ倶楽部編集部 おすすめ書籍を紹介

不動産オーナー、そして将来オーナーになる方にとって、日々の賃貸経営について、そして次の不動産投資については、いつも情報を求め、学びを深めていることでしょう。そこで、オーナーズ編集部では、多くの書籍の中から、良質な1冊を厳選し、その抜粋を紹介してまいります。

著者 広瀬智也

目次

  1. 銀行とパイプのある会社や人から紹介してもらおう
  2. 一行に断られてもあきらめない、情報収集が大事

銀行とパイプのある会社や人から紹介してもらおう

不動産経営
(画像=昊 周/stock.adobe.com)

それではどの銀行に融資を相談するのがベストでしょうか?

まずは、銀行とのつながりのある不動産の担当者に紹介してもらうか、既に銀行から融資を受けて不動産経営を始めている人から紹介を受けるといいと思います。

ご自身で直接銀行に当たってみることももちろん可能です。自分の住んでいる近くの銀行、購入したい物件の近くにある銀行に相談してみるとよいでしょう。

準備する資料としては、次のものを揃えておくといいでしょう。説得力が増します。

▽銀行に相談するときに用意しておくといい資料
【現状を説明する資料】
・源泉徴収票
・確定申告書
・既に保有している不動産があればその概要、借入返済の状況
(複数物件を所有している場合は一覧表にしておくと便利です)

【購入検討をしている不動産の資料】
・売買図面
・測量図
・地図
・固定資産評価証明書
・登記簿謄本
・建物図面
・公図
・現地の写真

【補足資料】
・物件の概要書(物件の長所などをまとめたもの)
・取得時のコスト概算表
・キャッシュフロー試算表
・周辺の取引事例(賃貸の相場、売買の相場がわかる資料)

一行に断られてもあきらめない、情報収集が大事

審査の過程で追加の資料を要求されることもありますが、できる限り速やかに対応しましょう。

ただ、それでも検討している物件や自身の状況によっては、色よい返事がもらえないこともあります。それは銀行ごとの内部規則や社風による部分もありますし、担当者や支店長の力量によって融資条件が違ってくることもありますので、一行に断られてもあきらめずにほかの銀行に当たってみるとよいでしょう(私自身も何行にも断られたことはあります)。

以前、私の友人が都銀に勤務している知人に相談したところ、「不動産投資で融資を受けるのはダメだろう」と言われ、あきらめてしまっていたことがありました。その友人の年収や資産背景などを考えると、検討してくれる銀行がいくつもありそうでしたので、そのことを説明しましたが……。

そこで、情報を得るには、実際に不動産に融資をしている銀行員や、銀行とのパイプを持っている不動産会社を活用するのがいいと思います。

また、情報を共有できる仲間を持つのもいいでしょう。たとえ1人でもそういう仲間がいれば、その人の分と自分の分とで、倍の情報を得ることができます。3人、4人としてネットワークができれば、さらにたくさんの情報が得られますから、実際の銀行の融資スタンスを知りたいのなら、セミナーなどに積極的に参加して、そうした仲間を作るようにしてはいかがでしょうか?

2時間で丸わかり! 不動産経営のきほん大全
広瀬智也(ひろせ・ともや)
1972年北海道札幌市生まれ。1995年に東京大学法学部卒業後、日商岩井(現、双日)の法務部、上海法人にて勤務。2000年、株式会社エリアクエストにて、事業用不動産の賃貸仲介業務を行い、同社の取締役として東証マザーズに上場。2004年、不動産事業を手がける株式会社不動産投資アドバイザーを創業。 現在は、株式会社バンブーインターナショナルにて、不動産・飲食事業を行う。2014年、一般社団法人相続オールインワンの理事に就任。個人・法人で賃貸不動産を所有してきた経験から、不動産経営に関するコンサルティングやセミナーを行う。著書・翻訳書に、『家賃収入が月収を超える!』(小社)、『キャッシュフローを生む不動産投資』(かんき出版)、『世界の不動産投資王が明かす お金持ちになれる「超」不動産投資のすすめ』(東洋経済新報社)などがある

※画像をクリックするとAmazonに飛びます

(提供:オーナーズ倶楽部

【おすすめ記事 オーナーズ倶楽部】
2020年4月の民法改正で賃貸借契約はどう変わる?
自主管理するメリットとデメリット!デメリットを回避するサービスとは?
極度額の明記が必須に!民法改正によって連帯保証人はどうなるのか?
民法改正で、オーナー・入居者の修繕義務はどう変わった?
民法改正で「敷金」の扱いはどう変わる?