新型コロナウイルスの感染拡大によって大打撃を受けている日本経済。そうした中で、富裕層の資産管理や消費行動はどのように変化しているのか。そこでZUU onlineでは「富裕層のリアル2021」と題し、「殖やす」「守る」「使う」の3つの視点で富裕層の実態に迫る。第3回は、富裕層の「使う」についてお伝えする。

コロナ禍で富裕層がお金を投じる「健康」と「教育」
(画像=ZUU online)

派手な遊びをやめる富裕層

「新型コロナウイルスの第2波、第3波が来て、爆発的に感染者が増えてから、すっかり銀座に飲みに出なくなった。それまでは、毎週のようにすごい金額の飲み代を落としていたのがバカらしく思えてきた」

ある未上場企業を経営する男性は、2021年に入って2度目の緊急事態宣言が出された時、このように語った。親の会社を継いで保有資産は数十億円規模。以前は頻繁に銀座のクラブに飲みに出掛けては、1回当たり30万〜50万円は支払っていたという。経営者仲間と飲む時などには100万円を超えることもザラだったそうだ。

それが新型コロナをきっかけに飲みに出掛けなくなった。「飲みに行くのはほとんど習慣だった。それが外出自粛で外に出ないのが当たり前になり、俺は今まで何をしていたのだろうと思うようになった」と男性は笑いながら語る。