「ライフカード」は通常のポイント還元率は0.5%だが、条件を満たすと1%を超える超還元率が実現するクレジットカードだ。使い方によっては非常にお得感の強いこのカードのメリットやデメリット、還元率をアップさせる方法など含め、どんな人におすすめかを探っていこう。

1,「ライフカード」の3つのポイント

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(画像=meboonstudio/Shutterstock.com)

「ライフカード」がどういうカードなのか理解するために、まず以下の3つのポイントを押さえておこう。

・ポイント還元率は1%以上にすることができ、誕生月は1.5%に
・年会費無料でライフカードの優待を利用できる
・保険は付帯しない

どうすればポイント還元率1%以上を実現できるのか、どんな優待があるのかなど、詳しく見ていこう。

2,「ライフカード」の基本スペックと審査基準

始めに、「ライフカード」の基本スペックと審査基準を紹介する。

「ライフカード」の基本スペック

国際ブランド Visa/Mastercard/JCB
年会費 無料
ポイントサービス LIFEサンクスプレゼント
通常ポイント還元率 0.5%
ポイント交換対象 JCBギフトカード
楽天ポイント
ANAマイル など
空港ラウンジサービス なし
付帯保険 なし(紛失・盗難補償は付帯)
追加カード 家族カード
ETCカード

「ライフカード」の審査基準――年収の目安は150万~200万円以上

「ライフカード」公式サイトの申し込み資格の欄には、「日本国内にお住まいの18歳以上(但し高校生を除く)で、電話連絡が可能な方」とある。これは審査基準そのものではないが、この内容からすると世帯年収さえあれば、専業主婦や大学生でも審査に通る可能性があり、パート・アルバイトでもカードを作れると推測される。なお、「ライフカード」には水商売の女性をターゲットにした会員募集ページもあり、会員の職業についてはフレキシブルに対応していると考えられる。

ネットの口コミ情報にはなるが、年収条件については150万~200万円以上で審査に通る可能性がある。しかし勤続年数が1年未満であったり、すでに所持しているクレジットカードのキャッシング枠の合計が大きかったりする場合は、審査が厳しくなるだろう。

3,「ライフカード」のポイントサービス、還元率 通常0.5%で最大1.5%にも

次に「ライフカード」の最大の特徴である、還元率も含めたポイントサービスの概要を紹介しよう。

貯まるポイントと還元率――還元率0.5%で有効期限は最長5年

貯まるポイントは「LIFEサンクスプレゼント」で、通常クレジット支払い1,000円につき1ポイント(5円相当)が貯まる。ポイント還元率は0.5%と考えていいだろう。

ただしEdyチャージ、nanacoチャージおよびETCカード利用分、ライフカードで販売されるJCBギフトカードの購入分については、ポイントは付与されない。

ポイントの有効期限は、最長5年間。2年間は自動的に繰り越され、それ以降は繰り越し手続きによって最大3年間の繰り越しができる。

ポイントの交換対象――独特なキャッシュバック方法

ポイントはさまざまな賞品に交換できるほか、各社ギフト券、他社ポイント、マイルなどに交換でき、キャッシュバックも利用できる。一般的にクレジットカードのポイントによるキャッシュバックは、カード利用代金の支払いに充てられる形が多いが、この「LIFEサンクスプレゼント」のキャッシュバックは、カード利用代金の引落口座に現金が振り込まれる。

交換対象と必要ポイントについて、以下に一部を抜粋する。交換対象によるが、おおよそ1ポイント→5円相当のレートだ。

交換対象 交換対象の単位 必要ポイント数
Vプリカ 3,000円分 600P
Vプリカギフト
dポイント 1,500P 300P
楽天スーパーポイント
au WALLETポイント
こども商品券 5,000円分 1,000P
JCBギフトカード
図書カードNEXT
QUOカード
JTB旅行券(ナイストリップ)
全国共通すし券
キャッシュバック 5,000円 1,200P
ANAマイル 750マイル 300P
AOYAMA(洋服の青山)
ギフトカードセット
6,000円相当 600P
ANA SKYコイン 900コイン
(900円相当)
200P
Amazonギフト券 5,000円分 1,000P

ポイントアップの方法――7つの充実したサービス

「ライフカード」には、いくつかのポイントアップ手段がある。

・1,ステージ制プログラム
年間のクレジット利用金額に応じて、次年度に基本ポイントが最大2倍までポイントアップされる仕組み。年間利用金額ごとのポイントアップ率は、以下のとおりだ。

年間クレジット利用額 ステージ名 ポイントアップ率
(ポイント付与率)
200万円以上 プレミアムステージ 2倍(1,000円利用につき2P)
100万円以上 ロイヤルステージ 1.8倍(1,000円利用につき1.8P)
50万円以上 スペシャルステージ 1.5倍(1,000円利用につき1.5P)

年間200万円というとハードルが高いと思うかもしれないが、月に約16万6,000円であり、現金払いをなるべく避け、できるだけクレジットカードで支払うようにすれば、無理なく達するはずだ。

・2,誕生月で基本ポイント3倍
誕生月は基本ポイントが3倍になり、ポイント還元率換算で1.5%となる。ただし、ステージ制プログラムのポイントアップや、後述する新規入会キャンペーンポイントと重複して付与されることはない。

・3,新規入会キャンペーンでポイント1.5倍
入会後1年間は、ポイントが1.5倍になる。ポイント還元率換算では0.75%だ。

・4,利用金額達成のスペシャルボーナス
年間のクレジット利用金額50万円以上で、300ポイント(1,500円相当)がプレゼントされる。

・5,「L-Mall」経由のネットショッピングで最大25倍
「ライフカード」には、ポイントサイト「L-Mall(エルモール)」が用意されている。このモール経由のネットショッピングでは、ポイントが最大25倍になる。登録ショップには、楽天市場、Yahoo!ショッピング、ベルメゾンネット、Apple公式サイト、じゃらん、エクスペディアなど有名ネットショップやサービスが揃っている。

・6,「ひまわりでんき」利用で3倍
新電力の「ひまわりでんき」の利用分については、ポイントが3倍になる。

・7,「RECRO」利用でボーナス
ブランド品のリユースサービス「RECRO(リクロ)」での売買でも、ポイントがもらえる。売却金額1,000円につき10ポイント(50円相当)が付与される。購入時は、ポイントが10倍になる。

これらを踏まえて、毎月約16万6,000円、年間200万円を利用するケースで、獲得ポイント数をシミュレーションしてみよう。(入会初年度を除く)。

ポイント項目 獲得ポイント数
誕生月以外の獲得ポイント
(プレミアムステージ適用)
3,652P
誕生月の獲得ポイント
(ポイント3倍)
498P
スペシャルボーナス 300P
合計 4,450P

合計の4,450Pは2万2,250円相当であり、年間の平均ポイント還元率は約1.1%ということになる。高額の買い物を誕生月に集中させるとポイント還元率はさらに上がり、超高還元率カードと言える水準になるだろう。

4,「ライフカード」の3つのメリット 利用額、旅行に強い共通優待、国際ブランド

ここからは、「ライフカード」のメリットについて紹介しよう。

メリット1,利用可能枠は最高200万円まで

カードの総利用枠、ショッピング利用枠、キャッシング利用枠ともに最高200万円となっている。年会費無料のクレジットカードとしては、かなり高い水準と言える。

もちろん実際の利用可能枠は審査によって個々に決まることになるが、支払い能力の高い人であれば、大きな利用可能枠が設定される。海外旅行や引越費用など、比較的高額な決済の際にも使えるカードになりそうだ。

メリット2,旅行関連が充実したライフカード共通の優待を受けられる

ライフカードが発行するクレジットカードに共通する、以下の優待が提供される。

・旅行サービス<リロの旅デスク>
ネットや電話で購入できるリロクラブ提供の国内・海外50ブランド以上の旅行商品が、最大8%オフとなる。

・トラベルグッズレンタル割引
スーツケースなど、トラベルグッズのレンタルサービスが割引価格で提供される。

・国内レンタカー割引サービス
国内レンタカー各社で、割引が適用される。割引率は以下のとおり。

レンタカー会社名 割引率
三菱レンタカー 20%
ニッポンレンタカー 5%
オリックスレンタカー
タイムズカーレンタル
ジャパレン
トヨタレンタカー
日産レンタカー

・カーシェアリング優待
カーシェアリングサービス「タイムズカーシェア」の会員カード発行手数料が無料になる(通常1,650円・税込)。

・海外おみやげ宅配割引
海外への出発前にカタログから予約すると、帰国後の希望日にお土産を届けてくれるサービスを全品15%オフで利用できる。

・その他の各種優待
ホテル、観光施設、レストラン、居酒屋、美容室など多種多様な店舗・サービスで、カード利用や提示により優待を受けられる。その一部を紹介しよう。

施設・店舗名 優待内容
八幡平ロイヤルホテル 宿泊20%オフ
ホテルメトロポリタン
横浜ベイシェラトン&タワーズ 宿泊最大30%オフ
ホテルニューグランド
神戸ポートピアホテル 宿泊10%オフ
呉阪急ホテル
シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
さっぽろテレビ塔 入場料10%オフ
那須サファリパーク
鴨川シーワールド
函館山ロープウェイ 10%オフ
西陣織会館
富士急ハイランド フリーパス最大200円引き
東海汽船 全航路10%オフ
ホテル日航ハウステンボス 宿泊30%オフ
サカイ引越センター 基本料金20%オフなど
乗馬クラブクレイン 乗馬スクール30%割引

旅行系の優待が充実しているので、旅行好きな人にとっては特にお得で心強いカードとなるだろう。

メリット3,国際ブランドがVisa、Mastercard、JCBの3つから選べる

一般的にクレジットカードの国際ブランドは複数から選べるが、年会費無料のカードでは1つ、あるいは2つのブランドしか選択肢がないものが多い。

「ライフカード」では代表的な国際ブランドであるVisa、Mastercard、JCBから選ぶことができ、用途に応じて検討することができる。国際ブランドの選び方は、以下のとおりだ。

・海外利用がメインなら「Visa」か「Mastercard」
JCBは海外の加盟店が比較的少ないので、VisaかMastercardを選ぶといいだろう。ただし、すでにVisaかMastercardのクレジットカードを持っているなら、JCBを選んでもいい。

JCBブランドのカードがあると、世界主要都市にあるJCBのサービス窓口「JCBプラザ」や「JCBプラザラウンジ」を利用できる。そこでは日本語スタッフによる観光情報案内、ホテルやレストラン・オプショナルツアーなどの予約、カード紛失・盗難時のサポートなどのサービスが受けられる。

また、ハワイではワイキキ-アラモアナ間を走る送迎バス「ワイキキ・トロリー」の乗車賃が無料になる。

・国内利用がメインなら
国内であればJCBの加盟店も多く、優待を受けられる店舗も多い。ただし、クレジットカードを初めて持つなら、国内利用がメインであってもVisaかMastercardにしておいたほうが無難だ。ネットショッピングや、急な海外旅行の際も焦らなくて済むだろう。

5,「ライフカード」のその他の2つの特徴 ETCカード無料やキャンペーンなど

「ライフカード」のその他の特徴として、以下の2つも挙げておこう。

1,ETCカード年会費無料

ETCカードの年会費がかかるクレジットカードが多い中、「ライフカード」のETCカードは年会費無料だ。高速を含めた有料道路をよく使う人には、お得だろう。

2,入会キャンペーンが充実

入会キャンペーンとして、最大で2,000ポイント(1万円相当)を獲得できる。その内訳は、以下のとおりだ。

・カード発行で200ポイント(1,000円相当)
・入会3ヵ月後の月末までに合計5万円(税込)以上利用すると600ポイント(3,000円相当)、10万円(税込)以上だと1,200ポイント(6,000円相当)
・入会3ヵ月後の月末までに家族や友人を紹介すると600ポイント(3,000円相当)

これらは、年会費無料のクレジットカードの入会キャンペーンとしては、かなりハイリターンだ。ただし、キャンペーン内容は変更になる可能性があるので注意したい。

6,「ライフカード」の2つのデメリット 付帯保険なし、通常ポイントが0.5%

年会費無料であることを考えれば、足りない点があっても仕方ないだろう。しかし、他の年会費無料カードと比較して、あえてデメリットを挙げるなら以下の2点になるだろう。

デメリット1,保険が付帯しない

国内で発行されているクレジットカードには、基本的に旅行保険が付帯する。しかし、「ライフカード」には保険が付帯しない。

海外での病気やケガは医療費が高額になることが多いので、海外旅行では海外旅行傷害保険が付帯するクレジットカードを利用するか、旅行代理店や空港などで別途保険に加入する必要がある。

デメリット2,通常のポイント還元率が高くない

通常のポイント還元率は0.5%と高くない。高還元率を狙うには年間200万円以上のクレジット利用が前提となり、そのためには「ライフカード」をサブカードではなくメインカードとして使う必要がある。

すでにメインカードとして使っているカードがある場合は、「ライフカード」を新たに作るメリットはあまりないと言えるだろう。

8,「ライフカード」の評判・口コミは?

ライフカードを実際に利用している人は、どのようなメリットやデメリットを感じているのだろうか。

ライフカードの良い評判・口コミ

ANAマイルを貯めるのに、非常に有効という声がこのクレジットカードのメリットとして多く聞かれた。

M.Tさん 40代男性
事務職の会社員
何と言っても誕生日のポイント獲得が3倍になるのが最大の魅力です。実質的に1.5%の還元率になりますので他のクレジットカードと比較しても高い方だと思います。手続きをすれば5年間繰り越せますので、年に一度大きな買い物をする人には向いています。年会費も無料ですので一枚持っておいても損はしないのではないでしょうか。

A.Aさん 30代女性
ITエンジニア会社員
年会費が無料、ETCカードを無料で発行できます。入会初年度はポイントが1.5倍になり、誕生月はポイントが3倍。年間50万円以上利用すると、次年度のポイントが1.5倍です。ネットショップの購入でライフカードを利用するときは、ライフカードが運営するL-Mall経由を経由して購入するとポイントアップと、還元率を上げる手段がたくさん用意されています。

U.Iさん 30代女性
専門職自営業
ライフカードのメリットは年会費無料で持てるクレジットカードの中ではデザインが比較的良いと思いました。実店舗に行ってカードで支払いをする時にカードのデザインが恥ずかしくて出せないという事が会ったのですが、ライフカードはそのような事がなかったです。

Y.Wさん 30代女性
医療関係職の会社員
一番の魅力は誕生月にポイントが3倍になる所です。通常の場合、還元率は0.5%程度ですが、誕生月には3倍になり1.5%の還元率になります。この月のみカードを使用すると言う形でも恩恵を受ける事が出来ると思います。また年間を通じて使用した金額に応じて翌年の通常月のポイントの倍数が決まります。200万円使用するとポイントは2倍になり、他のカードに匹敵する程度のポイント還元になります。

Kさん 30代女性
主婦
年会費無料で、手軽に作ることができたので、もう何年も長いこと夫婦で利用しています。いちばんのメリットは、ポイントの還元率がまあまよく、加えて、いろんなものに交換できるところです。ギフトカードや、航空会社のマイレージにも交換できて使いやすいです。

S.Gさん 30代女性
主婦
ライフカードは年会費が無料なだけではなく、家族カードやETCカードを追加しても無料なお得なクレジットカードです。1,000円ごとにLIFEサンクスポイントが1ポイントがたまり、誕生月はポイントが3倍にアップになるのも魅力です。電子マネーに対応していたり、主要レンタカーサービスを5%割引で利用できるのもメリットです。

ライフカードのデメリット・改善してほしいところ

デメリットとしては年会費がかかること、ポイントサービスが猥雑という点が上がっている。

Y.Wさん 30代女性
医療関係職の会社員
ポイントに関してどんどん改悪となっている点です。今は高還元の誕生月ですが、もしかしたら今後もっと改悪になり、そんなにいいカードでは無くなるかもしれません。年間を通じてそんなにクレカ決済にて支払いをしない人にはちょっと還元率の悪いカードになります。誕生月以外の魅力があまりないと言うのはデメリットです。

U.Iさん 30代女性
専門職自営業
ライフカードのデメリットはポイント還元率が以前より悪くなったという点です。お得感がなくなったのは確かです。高額の利用がある人には良いですがそうでない人にはあまり良くないです。

Kさん 30代女性
主婦
もうだいぶ昔に入会して、ずっと使っているのですが、最初はポイントの還元率がほかのどのカードよりも良かったと思います。しかし数年前にポイントの改悪があり、還元率は結構落ちてしまいました。まとまったポイントは好レートで交換できたのに、それもなくなってしまいました。

M.Tさん 40代男性
事務職の会社員
還元率が昔に比べて下がってしまいました。昔は誕生月以外でも1.3%程度の還元率があったのですが、今ではステージを上げても1%程度です。最高ステージに到達するには前年度の利用額が200万円以上必要になるので、それほど利用しないという人は誕生月以外は他のカードを利用したほうがよいと思います。

A.Aさん 30代女性
ITエンジニア会社員
旅行傷害保険やショッピング保険は付きません。ポイントの有効期限は最長で5年ですが、 2年を過ぎると、繰越手続きを行わないと失効してしまうため注意が必要です。

S.Gさん 30代女性
主婦
近年のクレジットカードに付帯されていることの多い、海外旅行傷害保険や国内旅行傷害保険がついていなかったり、通常付与されるポイント還元率は0.5%と一般的であることがデメリットです。また困った時に利用するサポート電話がつながりのくいのも残念です。

7,「ライフカード」はどんな人におすすめ?

「ライフカード」はポイントアップの仕組みを除くと、良くも悪くも際立った特徴のないカードだ。しかし、ポイントアップの仕組みをよく理解した上でこのカードをメインカードとし、各種優待を上手に活用できる人なら、便利でお得な1枚となるだろう。

特にレンタカーやホテル関係の優待が充実しており、ETCカードも年会費無料なので、国内旅行が多い人にはうってつけだ。

執筆・モリソウイチロウ(ライター)
「ZUU online」をはじめ、さまざまな金融・経済専門サイトに寄稿。特にクレジットカード分野では専門サイトでの執筆経験もあり。雑誌、書籍、テレビ、ラジオ、企業広報サイトなどに編集・ライターとして関わってきた経験を持つ。

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