2021年2月1日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、英ポンドとNZドルがわずかに上昇、一方で下落通貨では上位より豪ドル(-0.93%)、円(-0.92%)、スイスフラン(-0.66%)と続いた。米国の一部個別銘柄の乱高下から、リスク回避の動きが続き、ドルが買い戻されている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

米ドル/円は、ドルの上昇率という点は2位、昨年春からの下落が一服、先週1月29日(金)には、昨年11月上旬以来の高値104.94円まで上伸してきた。米国の長期金利の上昇や、米国の個別株の乱高下から、為替市場でも既存の持ち高を解消する動きが続いていることが背景だ。S&P500の変動率を示すVIX指数(日本名、恐怖指数)は、依然33台と高止まる。通常、グローバルの機関投資家、ヘッジファンドは市場の変動率が上昇した場合、リスクパリティ戦略から、手持ちのポジションを機械的に手じまう。為替市場のポジションは、依然ドルショートで、引き続きドルの下値は限定的だろう。今週は5日(金)には米1月雇用統計の発表などがあるが、米ドル/円は、105円台に乗せてくる展開を排除しない、押し目は買いだろう。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で104.00~105.60円、ユーロ/米ドルで1.2030~1.2250ドル、ユーロ/円で126.00~128.00円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。