2021年2月4日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は105.10円台で伸び悩む展開。一方、ユーロ/米ドルは1.20ドルの節目付近で下げ渋るなど、ここにきてドル高の勢いは明らかに鈍っている。ただ、これまでのドル高はショートカバー主導によるものであり、利食い売りは出にくいと考えられるため、米ドル/円が反落する公算は小さいだろう。105.00円を行使価格とする大き目のオプションの満期がある事や、明日5日(金)に米1月雇用統計を控えている事から、本日4日(木)も105.00円付近での取引が続きそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日4日(木)は英中銀(BOE)の「スーパーサーズデー」であり、ポンドを介したドルの動きには注意が必要だろう。「スーパーサーズデー」では、政策金利、議事録、金融政策報告の発表に加え、ベイリーBOE総裁の会見が行われる。報道によれば、BOEはマイナス金利の議論を進めている模様だ。マイナス金利の早期導入観測が高まればポンド安・ドル高に振れる公算が大きい。反対に早期導入観測が後退すればポンド高・ドル安の反応が見込まれる。こうしたドルの動きが間接的にせよ、米ドル/円相場にも影響する可能性がありそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。