2021年2月12日8時過ぎに西原宏一さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

今週目立った動きをしたのは、なんといってもビットコイン(以下:BTC)。BTC急騰の要因はテスラ。8日(月)にテスラがBTCに15億ドル投入したと発表したことがきっかけ。加えて、テスラ製品の購入に関しBTCでの支払いも近く可能となる方針を明らかにしたことで、BTCは急伸。さらに昨日11日(木)にはマスターカードとバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BNYメロン)がそれぞれ、顧客の仮想通貨利用を後押しする措置を明らかにした事でBTCは、一時4万8663ドルと過去最高値を更新。これにより、BTCが投資先として幅広く受け入れられていることが、改めて示された展開。

現在の為替相場の戦略やスタンス

BTCのみならず、テスラが地金や金ETFへの投資も発表したことで、ゴールドが底堅く推移。呼応して豪ドル/円も節目の81.00円をブレイク。添付したのが、月初来の主要通貨の対米ドルの騰落率。米ドルに対し、最も上昇しているのが、豪ドル。一方、値を下げているのが、円、そしてユーロ。まだ期間は短いが、今月に入って、対円と対ユーロで豪ドルの上昇が目立っているのがわかる。豪ドル/円が週の終値ベースで81.00円を超えられるかどうかで、次は豪ドル/米ドルが今年の高値0.7820ドルを超えることができるかどうかがポイントだろうか。戦略は豪ドル/円のロング継続で臨みたい。

西原 宏一(にしはら こういち) 株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。