NISAを始めるならSBI証券と楽天証券のどっちがいい?株式売買手数料、取扱銘柄数、口コミ・評判などで比較

NISA口座の開設数は、ネット証券の中ではSBI証券と楽天証券が多い。SBI証券は約680万口座、楽天証券は約600万口座だ(2021年6月時点)。両社は提供サービスで競い合っているが、どのような違いがあるだろうか。NISA口座には一般NISAとつみたてNISAがあるが、今回は一般NISA(以後NISAと表記)について両社を比較していきたい。

1.SBI証券と楽天証券のNISA比較一覧

NISA,楽天,sbi
(画像=9nong/Shutterstock.com)

SBI証券と楽天証券のNISAで、どんな違いがあるのか見てみよう。

NISA取引 SBI証券 楽天証券
取引手数料 国内株式 買付・売却
0円
買付・売却
0円
国内ETF
米国株式 約定代金×0.495% 約定代金×0.495%
海外ETF 0円 外国株式
と同じ
キャッシュ
バック
外国株式
と同じ
為替手数料 米ドル 0.25円 0.25円
香港ドル 0.15円 0.15円
人民元 0.20円
取扱数 国内株式 東証・名証・福証・札証 東証・名証
国内IPO 85本 NISA非対応
投資信託 2,639本 2,681本
外国株式 9ヵ国 6ヵ国
ポイント 投資信託
残高
0.022%〜0.1%
(大口は0.2%まで)
残高10万円ごとに
4ポイント
(0.004%)
(※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成、2021年6月11日時点、IPO取扱数は2020年の実績)

取引手数料は実質的に違いはないが、対象商品やポイント制度など異なる点もある。ひとつずつ確認していこう。

2.NISAにおける株式売買手数料をSBI証券と楽天証券で比較

NISAとは?
最長5年間まで譲渡益や配当金・分配金が非課税になる投資制度。年間120万円が投資上限金額で、最大600万円まで投資できる。

NISAで取引できるのは以下の商品だ。

・国内株式
・海外株式
・株式投資信託
・国内ETF
・海外ETF
・国内REIT(J-REIT)
・海外REIT
・ETN(上場投資証券)
・新株予約権付社債(ワラント債)

投資信託はSBI証券も楽天証券もすべてノーロード(購入手数料無料)になっているため、比較しておきたいのは株式の売買手数料です。

ノーロード投信とは?
投資信託には購入時の販売手数料、運用中の信託報酬、売却時の信託財産留保額などの手数料がかかるが、そのうち販売手数料のないものを「ノーロード」と呼ぶ。

通常、株式の売買手数料がかかるのは買付と売却のときだが、SBI証券と楽天証券のNISAでは無料化されている取引が多い。国内株式、国内ETF、米国株式、海外ETFの手数料を以下にまとめた(2021年6月時点の手数料で比較)。

取引 SBI証券 楽天証券
買付 売却 買付 売却
国内株式 0円 0円
国内ETF 0円 0円
米国株式 約定代金の
0.495%
約定代金の
0.495%
海外ETF 0円 外国株式
と同じ
全額
キャッシュ
バック
外国株式
と同じ
※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成、2021年6月11日時点
※SBI証券、楽天証券ともに米国株式の最低手数料0ドル、上限手数料22ドル

SBI証券と楽天証券のNISAは国内株式売買手数料と海外ETF購入手数料が無料

SBI証券と楽天証券のNISAでは、国内株式や国内ETFなら買付、売却ともに手数料無料だ。

SBI証券と楽天証券の手数料体系はほとんど同じで、NISAにおいても大きな違いはありません。

米国株式は通常通りの手数料がかかるが、海外ETFは買付のみ無料である。海外ETFの対象国などに細かい違いはあるが、実質的には大差はない。

海外ETFではバンガード社など世界的に評価の高いETFにも投資できるため、活用したいところです。

SBI証券 米国、中国、韓国
楽天証券 米国、中国、シンガポール
(※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成)

3.NISAにおける海外株式の為替手数料をSBI証券と楽天証券で比較

外国株式に投資するときは為替の交換手数料がかかる。

通貨 為替手数料(スプレッド)
SBI証券 楽天証券
米ドル(米国株) 0.25円 0.25円
香港ドル(香港株) 0.15円 0.15円
人民元(上海A株) 0.20円
(※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成、SBI証券は上海株の取り扱いなし)

楽天証券では上海株も購入できるため、取引市場によって決済通貨が香港ドルか人民元か異なる。

海外株式の為替の交換手数料は通貨によって異なるため、いくら手数料がかかるのかは事前に確認しておきましょう。

SBI証券は為替交換手数料が安く外国株式投資に有利

為替手数料はSBI証券も楽天証券も変わらないが、SBI証券は住信SBIネット銀行から入金すれば、為替手数料を抑えられる。

住信SBIネット銀行の為替手数料は、米ドルで0.04円、香港ドルで0.05円だ。SBI証券への入金も無料でできるため、楽天証券よりも外国株式に有利に投資できる。

4.NISAの取扱銘柄数をSBI証券と楽天証券で比較

NISAで株式投資をする場合、SBI証券も楽天証券も売買手数料は同じだが、投資できる銘柄数には違いがある。NISAにおける両社の取扱銘柄を以下の表にまとめた。

NISAでの取扱銘柄 SBI証券 楽天証券
国内株式 市場売買 東証・名証・福証・札証 東証・名証
IPO 85本 非対応
投資信託 取扱本数 2,5639本 2,681本
外国株式 取扱国数 9ヵ国 6ヵ国
(※筆者がSBI証券と楽天証券のホームページより作成、IPO銘柄数は2020年の実績、2021年6月時点)

NISAでIPO銘柄や外国株式に投資したいならSBI証券

NISAで投資対象になる株式や投資信託について、楽天証券とSBI証券を比較していこう。

取扱銘柄数は、株式ならSBI証券、投資信託なら楽天証券のほうが多い。投資信託の取扱本数はそれほど変わらないが、違いが鮮明なのは、IPO(新規上場株式)の取扱数だ。楽天証券のNISAではIPO銘柄に投資できない。

SBI証券はIPOに力を入れているネット証券であるため、新規上場銘柄に投資したい場合はSBI証券を選んだほうがいいでしょう。

外国株式においてもSBI証券のほうが取扱国数が多く、楽天証券で投資できる国をすべてカバーしている。

取扱外国株式 SBI証券 楽天証券
米国
中国
インドネシア
シンガポール
タイ
マレーシア
韓国
ロシア
ベトナム
(※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成)

米国株式に投資できれば問題ない投資家も多いと思いますが、先ほどの為替交換手数料や選択肢の多さを考えればSBI証券のほうが有利でしょう。

5.NISAの人気株式銘柄ランキングをSBI証券と楽天証券で比較

SBI証券と楽天証券のNISAでは、どんな銘柄が人気なのだろうか。比較してみよう。

NISAで買える国内株式買付代金ランキングTOP10

まずは、SBI証券と楽天証券のNISAにおける国内株式買付代金ランキングを見てみよう(データは2021年6月2日時点)。

順位 SBI証券 楽天証券
1位 すかいらーく
ホールディングス
ANAホールディングス
2位 日本マクドナルド
ホールディングス
武田薬品
3位 武田薬品工業 日本航空
4位 ANAホールディングス 日本マクドナルド
ホールディングス
5位 ソフトバンク すかいらーく
ホールディングス
6位 日本航空 ソフトバンク
7位 イオン ENEOS
ホールディングス
8位 ENEOS
ホールディングス
ソフトバンクグループ
9位 ソフトバンクグループ Zホールディングス
10位 日本郵政 三菱UFJ
フィナンシャル・グループ
(※期間……SBI証券は2021年5月24日~5月28日、楽天証券は2021年5月1日~5月31日、各公式ホームページを基に筆者作成)

欧米で新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動正常化の期待が高まる中、日本でも医療関係者や高齢者を中心にワクチン接種が進みつつある。

今後のワクチン接種拡大を見越して今まで売られていた銘柄の買い戻しも活発になってきており、ランキングでも外食業が上位に入りました。

すかいらーくやマクドナルドの株価は気弱な動きが続いていたが、SBI証券ではそれぞれ1位と2位にランクインしている。買われている背景には今後の外食需要の回復が期待できるのもあるが、株主優待の権利確定月が6月なのも大きいだろう。

特にすかいらーくは2020年に株主優待内容の改悪があったとはいえ、魅力的な内容には変わりなく、優待狙いの個人投資家も多いはずです。

NISAで買える米国株式買付代金ランキングTOP10

SBI証券と楽天証券のNISAでは、どんな米国株式が買われているのだろうか。確認してみよう(2021年6月2日時点)。

順位 SBI証券 楽天証券
1位 AT&T アップル
2位 エヌビディア テスラ
3位 アップル AT&T
4位 テスラ マイクロソフト
5位 マイクロソフト アマゾン・ドット・コム
6位 アマゾン・ドット・コム コインベース
7位 ノルウェージャン・
クルーズ・ライン
エクソンモービル
8位 ベライゾン・
コミュニケーションズ
エヌビディア
9位 コカ・コーラ コカ・コーラ
10位 ジョンソン&ジョンソン ファイザー
(※期間……SBI証券は2021年5月24日~5月28日、楽天証券は2021年5月1日~5月31日、各公式ホームページを基に筆者作成)

米国は新型コロナウイルスワクチン接種の加速によるインフレへの警戒感から、株価が大きく下落する場面もあった。しかし弱気な経済指標も出たことでインフレ懸念が和らぎ、全体的には持ち直す動きだった。

今後もインフレへの警戒や長期金利の影響で不安定な動きが続く可能性はありますが、景気自体は回復傾向にあり、恩恵を受ける銘柄に資金が向かいやすいでしょう。

ランキングでも英国のクルーズ船会社のノルウェージャン・クルーズ・ラインが入っている。3つのブランドでクルーズ船を運航しており、世界中で事業展開している。

クルーズ船は新型コロナの流行下で厳しい事業環境だったが、当社は2022年12月期には黒字予想をしており、株価もいずれ回復することが期待できる。

6.NISAで使えるポイント制度をSBI証券と楽天証券で比較

SBI証券と楽天証券でNISAを検討するなら、ポイント制度も見逃せない。SBI証券でも楽天証券でも共通してポイント獲得ができる商品は投資信託だ。

投資信託の
ポイント獲得
SBI証券 楽天証券
買付時 積立で
楽天カード
決済額の1%
(楽天カードより付与)
保有中 銘柄により
月間平均
保有残高の
0.022%~0.1%
(大口は0.2%まで)
残高10万円
ごとに4ポイント
(0.004%)
(※SBI証券と楽天証券のホームページより筆者作成)

投資信託のNISA取引でポイント獲得機会が多いのは楽天証券

SBI証券ではTポイントが貯まり、楽天証券では楽天スーパーポイントが貯まる。どちらもネットショッピングなど日常生活で使いやすいポイントだ。

SBI証券なら投資信託の保有中に、楽天証券なら投資信託の積立買付時と保有中どちらでも獲得できます。

楽天証券では投信積立時(買付時)に楽天クレジットカード決済を選ぶと、決済額に応じ楽天スーパーポイントが付与される。

楽天証券で投資信託の保有中にポイントを獲得するには、楽天証券と楽天銀行を口座連携させる「マネーブリッジ」に申し込んだうえで、「ハッピープログラム」にエントリーが必要だ。

マネーブリッジとは?
楽天証券と楽天銀行の無料の口座連携サービス。普通預金金利がアップしたり、楽天ポイントを貯めやすくなったりする。楽天証券の取引時に自動入出金も可能。

ハッピープログラムとは?
楽天銀行の優遇プログラム。無料エントリーで取引ごとに楽天ポイントが貯まる他、ステージに応じてATM利用手数料や振込手数料の無料回数が増える。

SBI証券にも住信SBIネット銀行との口座連携サービスがあり、NISAを始めるならグループの銀行口座を開設しておくと何かと便利です。

グループの銀行口座との連携メリット
・預金金利が住信SBIネット銀行は0.01%、楽天銀行は0.1%と好金利になる
・銀行口座に資金を用意しておけば証券口座に入金せずともNISAでそのまま買付が可能

ポイントについては、対象取引はいくつかあるが、投資信託残高での獲得は共通している。SBI証券の場合は銘柄によって0.022%〜0.1%(大口は0.2%)であり、楽天証券の場合は0.004%(残高10万円ごとに4ポイント)だ。

残高で獲得できるポイントはSBI証券のほうが有利ですが、外国株取引や楽天カード決済など獲得機会は楽天証券のほうが多いです。

NISAでのポイント獲得機会の多さから考えれば、SBI証券よりも楽天証券のほうが魅力的かもしれません。

7.NISAの口コミ・評判をSBI証券と楽天証券で比較

実際にSBI証券や楽天証券の一般NISAを利用している人はどんなところにメリットやデメリットを感じているだろうか。

SBI証券のNISAの良い口コミ・評判

SBI証券の一般NISAはIPO銘柄や外国株の取扱数など、商品数が多い点をメリットとしてあげる声が多かった。

K.Gさん|40代男性
自営業
日本株、米国株、投資信託などいろんな種類からNISA枠の商品を選ぶことができます。選択肢が広い点で、自分のスタイルにあった投資方法を選ぶことができるので、大変助かっています。操作画面も大変見やすく、使いやすい点でも便利だなと思い利用しています。

K.Yさん|40代男性
会社員
SBI証券の一般NISAは、とにかく豊富な商品がありますが、メインはやはり株で、一株から買えるのが最大のメリットだと思います。それに付随していろいろなニュースなども記載があるので勉強しながら取引をしています。

Y.Aさん|60代男性
会社員
SBI証券のNISAでは国内現物株とETFの売買手数料と海外ETFの買付手数料が無料です。外国株式の取扱国の数も多く、豊富な投資商品群から投資先を選択できます。また、SBI証券はIPOの引受幹事会社になることも多く、抽選ですがIPOに応募して株式を取得しNISA口座に入れることもできます。

S.Sさん|20代男性
会社員
SBI証券は一般NISAでもIPO株が購入できる点が良いです。IPOは利益が発生しやすい投資法ですが、当選したIPOをNISA枠に入れてそこで売却すれば売却益に税金がかからず、NISAの大きな恩恵を受けることができます。

Y.Yさん|40代男性
会社員
株取引の手数料がNISAだと無料になるのが大変ありがたく、かつSBI証券で取引をする一番のメリットだと思います。また、投資信託も多くあるため、初心者が投資を始めるのには一番おすすめなのではないでしょうか。

SBI証券のNISAのデメリット・改善してほしいところ

SBI証券のNISAの改善点として操作画面の使いにくさや見づらさをあげる人がいた。

K.Gさん|40代男性
自営業
選べる銘柄の種類が多いのはメリットではありますが、どれにしようか迷ってしまうので何かサポートしてくれるサービスがほしいです。また、アプリでは、日本株のチャートはリアルタイムで表示される点は良いのですが、もう少し細かい仕様だとより使いやすいと思います。

K.Yさん|40代男性
会社員
個人的には株売買のフォームが見にくいと思います。一度、入力しても何度も確認を求められ、結局、売買ボタンをクリックしても購入できなかったということが、何度かありました。

Y.Yさん|40代男性
会社員
あまりデメリットを感じたことはないですが、もしあったとしても積極的に改善をされている印象があり、メールでも毎月「ここを改善しました!」という報告をいただいています。ですので、もし気になることがあれば、改善提案をすれば解決してくれると思います。

楽天証券のNISAの良い口コミ・評判

楽天証券のNISAのメリットとしては、楽天ポイント制度をあげる人が多かった。

M.Nさん|40代女性
会社員
総合口座もNISA口座も開設が全てネットで申請でき便利です。iSPEEDという専用アプリでお気に入り銘柄を登録でき、配当利回りや株主優待情報、業績予測などを簡単に確認、そのアプリ上で売買も可能です。残りのNISA買付可能額もすぐに確認できるのと、国内株式売買手数料が無料なのもうれしいポイントです。

K.Kさん|30代男性
会社員
楽天ポイント投資では投資初心者にオススメの投資信託である「ファンド7」が選定されていたり、ポイント投資であってもNISA口座を利用できたりするなど、全投資家にうれしいサービスが整っています。現金で投資をするのは不安という人でも、気づかないうちに貯まっていた楽天ポイントでなら現金が減る心配もなく、投資を始めることができます。

M.Mさん|20代女性
会社員
一つ目のメリットは楽天ポイントが還元される点です。二つ目は、楽天銀行口座との連携でお得になる点です。三つ目は取引手数料が安い点です。一般NISAにおけるETFの取引手数料がほとんど無料なのは、継続するならば結構な利点だと思います。

W.Nさん|40代男性
会社員
楽天証券の一般NISAは、手数料の設定が安くおさえられているので、とにかく始めやすいというのが利点です。また、NISAでも楽天ポイントが使えるので、貯まったポイントをさらに運用資金にできるのが魅力です。

M.Mさん|30代女性
会社員
他社と比較して、商品の取扱が多いので多数の銘柄を選べる点が良いと思います。また、ネット証券のため手数料も安めです。インターネットに抵抗がなければ、特に不満が出るような証券会社ではないと思います。サイトも使いやすいです。

楽天証券のNISAのデメリット・改善してほしいところ

楽天証券のNISAの改善点として操作画面の見づらさがあげられた。

M.Nさん|40代女性
会社員
保有銘柄一覧表示がNISA口座のものと課税口座のものが一緒に表示されるので少し使いづらいです。別々に表示できたり、並び替え優先順位を自分で決められたりすると便利なのにと思います。あとは一般NISAで積立投資信託をしてもアプリ上では確認することができないのが少し不便に感じます。

K.Kさん|30代男性
会社員
楽天証券では単元未満株(ミニ株)の買付ができないことがマイナスです。株式投資を始めるときに初心者はいきなり大きな金額を動かせないので、少額からスタートしたい人も多いと思います。NISAで単元未満株での購入ができないことは積み立てるうえでデメリットが大きいように感じています。

M.Mさん|30代女性
会社員
全ての売買の帳票はインターネットです。また、店頭でしか扱いのないような商品はネットには出てきません。質問が多々出てきてしまうようだと、なかなか聞く場所がなく、電話も繋がらず、メールの問い合わせはタイムラグが大きいなど、その点が少しデメリットになってくると思います。

8.NISA口座の開設をSBI証券と楽天証券のどちらですべきか

NISA口座を開設する金融機関で、SBI証券と楽天証券のどちらが正解だという答えはありません。何を重視するのかで選びましょう。

IPO投資や外国株投資で選ぶならSBI証券

SBI証券はIPO銘柄が多かったり、外国株式の投資先が豊富だったりと、主にNISAで株式投資をしたい人に向いている。外国株式に投資するときは、住信SBIネット銀行を利用すれば為替手数料を抑えられるメリットもある。

売買手数料はSBI証券も楽天証券も変わらないため、株式投資がメインなら選択肢の多いSBI証券を選びましょう。

ポイント制度で選ぶなら楽天証券

楽天証券の強みは、ポイント制度だ。SBI証券よりポイント獲得の機会が多く、還元率が変わることもないためわかりやすい。

SBI証券のTポイントも使い勝手はいいですが、日本最大級のECモールである楽天市場でポイントを使えることに魅力を感じる人もいるのではないでしょうか。

楽天証券で口座開設するなら、楽天カードを利用するのがおすすめだ。 楽天証券では、楽天カードでの投信の積立や保有でも楽天ポイントが付与される。楽天カードを持っている人はもちろん、まだ持っていない人もこの機会に新規申込するとよいだろう。楽天カードでは、現在新規カード発行でもれなく5,000ポイントもらえるキャンペーンを実施中だ。

9.自分にとってのメリットを考えてNISA口座を選ぶ

SBI証券も楽天証券もそれぞれに特徴があるので、どちらでNISA口座を開設するほうが自分にとってメリットがあるのか考えよう。NISAは1人1口座までしか開設できないため、よく比較して検討することが大切だ。

執筆・國村功志
大手証券会社で株式・債券・投資信託などの金融商品販売に携わる。その後、ファイナンシャルプランナーの養成団体やFP事務所を経て、現在は資産形成FPとして活動。個人の資産運用経験も活かし、金融機関や一般の人向けに毎月セミナーも行っている。CFP®、証券外務員一種保有。

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