2021年3月18日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日18日(木)日本時間未明の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、金融政策に変更はなかったが、声明と同時に発表した経済見通しで成長率とインフレ率の見通しを引き上げ、失業率の見通しを引き下げる楽観的な予測を示した。一方で、政策金利見通しでは2023年末まで利上げしないとの見通しを維持。パウエルFRB議長も、景気が回復しインフレが上ブレしても、利上げはしばらくしないとの姿勢を改めて強調した。これを受けてドルは全面的に下落。米長期金利(10年債利回り)は一時低下したが、FOMCのハト派堅持を好感して米国株が騰勢を強めると小幅上昇に転じた。米ドル/円もドル安の流れに沿って一時108.70円台へと弱含んだが、株高を受けて豪ドル/円などのクロス円が上昇した事から下押し圧力は次第に弱まった。本日18日(木)朝は109.10円台まで小反発している。

現在の為替相場の戦略やスタンス

市場は本日18日(木)もリスク選好モードを継続する公算が大きく、ドルと円がいずれも弱含む展開も続くと見られる。米ドル/円は109.30円台のレジスタンスを突破するのは難しいと見るが、108.70円台のサポートも崩れそうにない。クロス円とストレートドルの上昇を横目に109.00円を挟んで方向感を欠く相場展開となりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。