築浅物件とバブル期物件の徹底比較!
さて、中古物件と言ってもその範囲はかなり広いです。ここでは築年数10年以内の築浅物件と今よりも前に不動産投資が流行った時期のバブル期物件にわけてその物件の特徴を押さえておきたいと思います。
築浅物件の特徴で、まず挙げることができるのは、ワンルームにせよ、ファミリータイプにせよ設備が新しいということです。バストイレが別であることは当たり前ですが、セキュリティもしっかりとしており、現在のニーズを取り込んだ物件となっていることが多いため、当面はわざわざリニューアルをしなくても良いということです。特に中古ワンルームマンションの場合には、ワンルームにしては広めな物件が多いため、その分家賃も高く設定しても入居希望者を見つけやすいと言えます。
一方、バブル期物件の特徴を見ていきます。バブル期は物件そのものが高額化していった時代です。高くても売れるという状況であったことから、当時の高性能設備を導入していたケースが多いです。そして、都心の物件はあまりにも高額となったため、ファミリータイプマンションは郊外へと進出していきました。一方、ワンルームマンション投資もブームとなり、狭い上に3点式ユニットといった設備の物件が多く見られます。この時期の都心のファミリータイプマンションに投資をする際には、設備の更新にどれくらいかかるかということをチェックしておく必要があります。空調が埋め込み式のような場合には交換費用が思わぬほど高額になる場合もあります。ワンルーム物件においては古さ・狭さが目立ってしまうため、物件の厳選が必要となってきます。人気エリアでは多少古くても賃貸ニーズが強いケースもあります。物件選別眼が非常に重要になってくると言えるでしょう。
築年数を意識して物件を選ぼう
中古物件を築浅物件、バブル期物件以外に重要な観点は、耐震基準です。1978年に起きた宮城県沖地震を起因として、1981年6月に新耐震法が施行されました。これは「震度6以上でも倒壊しない住宅」をつくることを目的としています。さらには、2005年に起きた構造計算書偽装事件を受けて、2007年の改正では建築確認・検査の厳格化が定められました。自分が購入しようとしている物件がどの時期に当たるかによって、耐久度が大きく異なってくるというわけです。少なくとも投資物件としては1981年6月に施行された新耐震法に沿った建物を購入すると良いでしょう。
中古物件は築年数が古くなればなるほど価格が下がり、投資利回りに魅力が出てきますが、設備や立地、さらには耐震性という観点を忘れないようにしましょう。入居者がいなければ家賃は発生しません。投資利回りの計算がただの皮算用になってしまいます。このことだけは常に意識しておきましょう。
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