青色申告にはさまざまな特典が用意されていてメリットが多いが、帳簿や青色申告決算書など書類の作成に手間がかかる点がデメリットだ。しかし、会計ソフトを使えば書類作成作業の負担を軽減できる。この記事では「やよいの青色申告」の特徴や機能について紹介する。

「やよいの青色申告」に関するQ&A

確定申告の税金対策はこれで安心!納めすぎた税金が戻るのはいつ?
(画像=PIXTA)

最初に、やよいの青色申告に関する疑問に対して簡単に答えておこう。

Q


そもそも青色申告とは?

青色申告は確定申告の申告方法の1つだ。青色申告で確定申告をすれば、白色申告にはない税制上の優遇措置を受けられる。ただし青色申告を選択できるのは不動産所得・事業所得・山林所得のある人に限られ、事前に申請をして税務署から承認を得なければならない。

青色申告は確定申告の申告方法の1つだ。青色申告で確定申告をすれば、白色申告にはない税制上の優遇措置を受けられる。ただし青色申告を選択できるのは不動産所得・事業所得・山林所得のある人に限られ、事前に申請をして税務署から承認を得なければならない。


Q


「やよいの青色申告」を使うメリットとは?

日々の記帳や確定申告書類の作成には時間も手間もかかるが、やよいの青色申告を使えば書類の作成作業にかかる時間を短縮できる。取引データを入力すると自動で仕訳を行う機能があり、転記ミスなどが起きる可能性が下がる点もメリットと言えるだろう。

日々の記帳や確定申告書類の作成には時間も手間もかかるが、やよいの青色申告を使えば書類の作成作業にかかる時間を短縮できる。取引データを入力すると自動で仕訳を行う機能があり、転記ミスなどが起きる可能性が下がる点もメリットと言えるだろう。


Q


「やよいの青色申告」の利用料はいくらかかるのか?

「やよいの青色申告オンライン」と「やよいの青色申告21」で、料金プランは若干異なる。例えば、やよいの青色申告オンラインには、セルフプラン・ベーシックプラン・トータルプランがあり、セルフプランであれば最初の1年間は無料で使うことができる。

「やよいの青色申告オンライン」と「やよいの青色申告21」で、料金プランは若干異なる。例えば、やよいの青色申告オンラインには、セルフプラン・ベーシックプラン・トータルプランがあり、セルフプランであれば最初の1年間は無料で使うことができる。


そもそも青色申告とは?

確定申告の申告方法には、青色申告と白色申告の2種類がある。一定水準の記帳をしてその記帳内容に基づいて正しい申告をする人が、所得税の計算で有利な取り扱いを受けられる制度が青色申告だ。

青色申告で確定申告できるのは不動産所得・事業所得・山林所得のある人に限られ、それ以外の所得しかない人は青色申告を選択することはできない。確定申告を青色申告でしたい場合は事前の申請手続きが必要で、申請書を税務署に提出して承認を受ける必要がある。

青色申告で作成する帳簿の種類

青色申告で作成する帳簿は、仕訳帳・総勘定元帳・現金出納帳・売掛帳・買掛帳・経費帳・固定資産台帳の計7つの帳簿がある。最初の2つが主要簿、残りの5つが補助簿だ。

青色申告特別控除には65万円・55万円・10万円の3種類の控除があるが、どの金額の控除を受けるかによって作成が必要な帳簿の種類が異なる。65万円または55万円の特別控除を適用したい場合は、7つすべての帳簿の作成が必要だが、10万円の特別控除の場合は補助簿5つを作成すればよい。

なお、帳簿は作成するだけでなく一定期間保存する義務も青色申告者には課されている。途中で紛失することなく、決められた保存期間にわたって保管することが大切だ。

国税庁HP
出典:国税庁HP

青色申告で確定申告するときの必要書類

青色申告で確定申告するときには、確定申告書と青色申告決算書の2つの書類を提出する。生命保険料控除などの所得控除を受ける場合は、控除証明書など控除に関する書類も必要だ。

確定申告の手続きの際は、本人確認書類の提示または写しの提出も求められる。マイナンバーカードを持っていればマイナンバーカードを、持っていない場合は番号確認書類(通知カードなど)と身元確認書類(運転免許証など)の提示または写しの提出が必要だ。

2020年分の確定申告から青色申告特別控除が3種類に変更

2019年分の所得の確定申告までは、青色申告特別控除は65万円と10万円の2種類だった。しかし2020年分の所得の確定申告からは65万円・55万円・10万円の3種類に変更された。それぞれの控除額を適用できる条件や、最新の規定を確認して理解しておくことが大切だ。

65万円の控除を受けるためには、従来の要件に加えて電子帳簿保存またはe-Taxによる確定申告のいずれかを満たさなければならない。新たに追加された要件を満たせず、従来の要件のみ満たす場合は、適用できる控除額がこれまでの65万円から55万円に下がることになる。

青色申告で確定申告をする場合は、最新の税制に基づいて税額を計算し、その年の確定申告用の用紙を使って申告することが大切だ。税制や申告用紙のフォーマットは年によって変わることも少なくない。最新の税制に対応した会計ソフトであれば、旧年度の規定や用紙を誤用する心配がなくなるため、やよいの青色申告などの会計ソフトの活用をぜひ検討してみてほしい。

「やよいの青色申告」の特徴と機能

帳簿や確定申告書類の作成は、手書きで行うと時間も手間もかかり大変だ。やよいの青色申告を使えば、書類作成にかかる労力や負担を軽減できる。やよいの青色申告がどのような会計ソフトなのか、特徴や機能について見ていこう。

導入・設定

初めての人でも設定の仕方や作業手順に迷わないようにスタートアップガイドが用意されている。FAQなど導入をサポートするコンテンツが充実している点も特徴だ。

取引入力

取引データの入力では、取引の種類を選んで日付と金額を入力するだけでよく、簿記に詳しくない人でも帳簿を作成できる仕様になっている。入力した内容が関連帳票に自動転記され、集計表や決算書まで簡単に作成できるため便利だ。

スマート取引取込機能を使えば、金融機関の取引データなどをクラウド経由で取り込んで自動で仕訳できるため、自分で記帳する手間がかからない。紙の領収書やレシートをスマートフォンやスキャナで読み取る機能もあり、文字を認識してデータに変換して自動的に仕訳される。

決算・申告

青色申告決算書は、提出用紙にそのまま書き込むような感覚で入力できるフォーマットになっている。どの項目に何を入力すればいいのか、わかりやすく表示される点が特徴だ。

確定申告書Bの作成にも対応しており、申告書・所得の内訳書・医療費の明細書など各種付表も出力できる。2020年分の申告から65万円の特別控除の要件に電子帳簿保存が追加されたが、やよいの青色申告であれば電子帳簿保存にも対応しているため税制改正への対応も問題ない。

「やよいの青色申告」がおすすめの人

帳簿付けや申告書類の作成にかかる時間や手間を減らせる点が、やよいの青色申告の大きな魅力だ。特に以下で紹介するケースに該当する人にとってはメリットが大きい。やよいの青色申告の活用を、ぜひ検討してほしい。

青色申告で初めて確定申告をする人

初めて青色申告をする人は、そもそも必要な書類の種類がわからなかったり、書類の作成方法で悩んだりして時間や手間がかかるだろう。やよいの青色申告は、青色申告に関して必要な情報が網羅されているので、自分で調べる手間が省けるうえに漏れがなくなるので安心だ。

簿記の知識がなくて不安な人

簿記の知識がない人や帳簿付けが苦手な人が記帳をすると、どうしてもミスが起きやすくなる。自動仕訳機能などが付いているやよいの青色申告を使えば、仕訳や転記の際に記入ミスが起きる可能性を減らすことができる。

「やよいの青色申告」で確定申告を終えるまでの流れ

やよいの青色申告を使って必要な申告書類を作成して確定申告を終えるまでの流れについて見ていこう。

以下では2019年版のやよいの青色申告オンラインに関する情報をもとに記載する。

減価償却費を計算する

やよいの青色申告のメインメニュー画面で「確定申告」をクリックすると、「確定申告の手順」画面が開く。最初のステップで計算するのが減価償却費だ。登録しておいた固定資産から減価償却費を計算する。

青色申告決算書を作成する

かんたん取引入力などで入力された、1年間の収入と支出を集計して事業所得を計算する。取引データがすべて入力されていれば、質問に答えるだけで自動計算されて青色申告決算書が出来上がる。操作完了後に、青色申告決算書と保存義務がある帳簿のPDFがダウンロードできる。

確定申告書を作成する

完成した青色申告決算書をもとに、所得税額を計算する。所得控除に関する金額などを入力すれば課税所得が計算でき、最終的に確定申告書BのPDFがダウンロードできる。

税務署に提出する

確定申告書Bと青色申告決算書を印刷して、税務署に提出する。電子申告システムであるe-Taxを使った提出も可能だ。

「やよいの青色申告オンライン」と「やよいの青色申告21」の違い

やよいの青色申告オンラインはクラウド型の会計ソフトでWindowsとMacの両方に対応している。インストールは不要で、データはクラウド上で保存・管理されるためネット環境が必須となる。一方、やよいの青色申告21はインストール型の会計ソフトだ。データはパソコンで保存・管理するため、ネット環境がなくても操作が可能だ。

「やよいの青色申告」の料金プラン

やよいの青色申告オンラインには、セルフプラン・ベーシックプラン・トータルプランの3つのプランがある。それぞれのプラン内容や料金について見ていこう。(料金などプラン内容に関する情報は2020年12月時点の弥生会計ホームページ掲載内容をもとに記載)

セルフプラン

すべての機能を1年間無料で試せるのがセルフプランだ。操作サポートなど一部のサポートは対象外だが、取引入力などの基本機能や確定申告書類の作成・出力などは問題なく利用できる。次年度からは8000円(税抜き)の料金がかかるものの、最初の1年間は無料で使える点は大きな魅力と言えるだろう。

ベーシックプラン

ベーシックプランの料金は初年度6000円(税抜き)、次年度以降1万2000円(税抜き)だ。セルフプランにはないサポートとして、電話・メール・チャットによる操作サポートが付いている。

トータルプラン

トータルプランではベーシックプランと同じく操作に関する質問ができるが、さらに業務相談もできるため仕訳や経理業務、確定申告などの相談が可能だ。料金は初年度1万円(税抜き)、次年度以降2万円(税抜き)と他のプランよりは高くなるが、充実のサービス内容が魅力のプランと言えるだろう。

「やよいの青色申告」の利用状況

会計ソフトにはさまざまなものがあるが、その中でもやよいの青色申告は16年連続で売上実績No1を記録している。やよいの青色申告はメーカー別販売本数で6割以上のシェアを誇り、実際に多くの人に使われている会計ソフトだ。(データは2020年12月時点弥生会計ホームページ掲載情報をもとに記載)

「やよいの青色申告」で確定申告をスムーズに

確定申告書類の作成は時間も手間もかかり、慣れていない人が手書きで作成しようとすると計算間違いや記入ミスを起こす可能性がある。多くの便利な機能があり、サポート機能も充実しているやよいの青色申告を使えば、確定申告をスムーズに終えられる。やよいの青色申告の利用をぜひ検討してみてほしい。