2021年4月15日11時時点に神田卓也さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

本日15日(木)の東京市場の米ドル/円は108円台後半で推移。前日14日(水)に付けた3週間ぶり安値108.75円前後は割り込んでいないものの、上値が重い展開が続いており、五十日の仲値に向けたドル買いも不発気味だった。一昨日13日(火)の米3月消費者物価指数が上ブレしたにもかかわらず、米長期金利が低下すると共にドルが下落した動きから、ドル高トレンドはひとまず終了したと見られ、反動・修正の動きが出やすい局面に入ったと考えられる。調整のメドとしては1~3月の上昇幅の38.2%押しにあたる107.77円付近が挙げられる。その前に軽い下値支持として、3月23日安値108.41円前後、3月10日安値108.33円前後、日足ボリンジャーバンド-2シグマ108.20円前後などがある。

現在の為替相場の戦略やスタンス

本日15日(木)のNY市場で発表される米新規失業保険申請件数と米3月小売売上高の結果に注目したい。米国の景気回復が他国に先行して進むとの見通しは衆目の一致するところだけに、これらの重要統計がドル買い再開のきっかけとなる可能性は残る。ただ、20日移動平均線が通る109.50円台は上値抵抗となりそうだ。

神田卓也
株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役調査部長上席研究員。1987年福岡大学法学部卒業後、第一証券(株)(現三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社)を経て、1991年(株)メイタン・トラディション入社。インターバンク市場にて、為替・資金・デリバティブ等の取引業務を担当し、国際金融市場に対する造詣を深める。2009年7月(株)外為どっとコム総合研究所入社。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。