2021年4月27日11時すぎに小林芳彦さんに直接聞いた最新の相場観と戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

米ドル/円は昨日26日(月)、下攻めしたが107.50円を割れず結局108円台へ戻してきた。この戻しは基本ショートカバーだろう。多くの人がどうしても今は売りから入ってしまうので。また、ここ最近重視されていた米国債の利回りに関しても、一旦天井を打ったような気がしている。アナリストなどの見解を見ても、米国債の動きを見ながら利回りが上がるからドルを買うとか、下がったら売るといったフローしか出ておらず、今は多くのマーケット関係者にとって悩ましい相場のようだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは107.00~109.00円。109円台の上値はかなり重くなっているようでしばらくレンジ横ばいの動きとなりそうだ。そんな中、戦略としてはやはり跳ねたら売りたいと思っている。110.00円は相当重くなったと見ていて、108.80~108.90円ゾーンを本来なら売りたいところ。またもし予想レンジ上限の109.00円を超えたとしても、109.50円にストップを置いて売りたいという方向で考えている。107円前半から107円ミドル割れはしっかりとショートを利食いたいゾーン。またもう一段下の106円後半や107円前半がもしあったとすれば、そこで新規で買えるかどうかは模様眺めをしながら決めたい。

小林芳彦
1979年3月慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で当局を含め、数十社の法人顧客を担当。「ユーロマネー誌(日本語版)」顧客投票「日本のディーラー・ベストセールス部門」を6年連続第1位、過去7回受賞。「短期為替予測部門」を5年連続第1位受賞。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。