つみたてNISAを始めたいと思いながらも、そのままになっている人はいませんか?ネット証券口座開設数第1位のSBI証券では、申込から最短2営業日でつみたてNISAを始められます。必要書類や手順などを確認し、スムーズに資産運用をスタートしましょう。
目次
主要ネット証券の1つであるSBI証券はどのような証券会社か?
SBI証券は、証券・銀行・保険・住宅ローンを中心とした金融サービス事業を展開する、SBIホールディングスに属するネット証券です。1998年に証券業の登録を受け、翌年10月にはインターネット取引をスタートしました。
SBI証券の主な営業方針は、「顧客の最善の利益の追求」と「顧客にふさわしいサービスの提供」です。それにより、2020年3月末には表1のそれぞれの項目で第1位を獲得するに至っています。
▽表1.2020年3月末時点のSBI証券の実績
項目 | 実績 | ランキング |
証券総合口座数 | 512万口座 | 主要ネット証券第1位 |
預り資産残高 | 12兆9,000億円 | |
NISA口座数 | 165万口座 | |
個人委託売買代金シェア | 36.40% | 証券業界第1位 |
外国株式取扱国数 | 9カ国 | 主要ネット証券第1位 |
先物・オプション商品数 | 先物12・オプション3 | |
2020年「オリコン日本顧客満足度ランキング」 | ネット証券第1位 |
このように多くの投資家が口座を開設しているSBI証券には、どのような特徴や魅力があるのでしょうか。ここでは、2つのポイントをみていきましょう。
ポイント1:投資信託の積立サービスを強化
SBI証券では、投資信託の積立を「貯蓄から資産形成」につなげる強力なツールと考えています。そのため、投資初心者から投資経験が豊富な人まで幅広く利用できるような、以下の4つのサービスを展開しています。
・サービス1:国内最多水準の投資信託取扱本数
2020年3月末現在、SBI証券で取り扱う公募投資信託は、国内最多水準の2,659本です。そのため、投資家は多くのファンドの中から、投資方針やリスク許容度に合った銘柄を選ぶことができます。
・サービス2:投資信託の購入時手数料が無料
2019年12月より、インターネットコース利用時のすべての投資信託の購入時手数料が無料(ノーロード)になりました。投資信託の購入では通常、販売会社に支払う報酬として購入時手数料が発生します。ノーロード投信に投資することで、コストを抑えた資産運用を目指せるでしょう。
・サービス3:NISAやiDeCoのサービスを拡充
NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)やiDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、節税を図りながら投資信託の積立ができる制度です。これらのサービスを拡充するSBI証券では、2020年3月末の投資信託積立設定口座数は40万6,586口座、投資信託の積立設定額は210億5,600万円に上っています。
NISAもiDeCoも、積立による長期での資産の運用・形成を目指します。積立投資の残高が増えているということは、SBI証券は長期で取引をする証券会社として、多くの投資家に選ばれていると考えられるでしょう。
・サービス4:投信マイレージサービスの導入
投信マイレージサービスとは、投資信託の残高に応じてTポイントが貯まるポイントプログラムです。貯まったTポイントは、1ポイント1円として投資信託の購入に利用できます。また、Tカード番号登録を行うことで、すでに保有しているTポイントをまとめて使うことも可能になります。
ポイント2:カスタマーサービスセンターのサポート体制の向上
SBI証券では、カスタマーサービスセンターのサポート体制の向上にも取り組んでいます。店舗や窓口を持たないネット証券は、口座開設や取引の手続きを投資家自身で行わなければなりません。カスタマーサービスセンターが強化されることにより、投資初心者でも安心して取引をすることができるでしょう。実際に、SBI証券が2019年に受けた145万7,000件の問い合わせのうち、苦情が占める割合はわずか0.43%でした。
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ステップ1:WEBそれとも郵送?口座開設方法を選ぼう
ここからは、SBI証券でつみたてNISAを始める手順を4つのステップに分けて解説します。まずはステップ1、口座開設方法の選択です。SBI証券では、WEBもしくは郵送での申し込みを受け付けています。選んだ方法によって開設までの所要時間などが異なるため、それぞれの特徴を確認してから手続きを始めましょう。
開設方法1:開設までの所要日数が短いWEB申し込み
WEB申し込みでは、WEB上で必要事項の入力や書類の提出を行います。SBI証券のホームページから、口座開設フォームの入力と必要書類をアップロードすれば、申込手続きは完了です。
WEB申し込みのメリットは、開設までの所要日数が短く最短2営業日でつみたてNISAをスタートできる点です。できるだけ早く取引を始めたい人は、WEB申し込みを利用するとよいでしょう。また、パソコンやスマートフォンといった端末とインターネット環境さえあれば、場所や時間を選ばずに手続きができるのもWEB申し込みの魅力です。
WEB申し込みをする際の注意点は、手続きのすべてを投資家自身で行わなければならないことです。パソコンやスマートフォンの操作が不慣れな人や、インターネット環境が不安定な場合には、郵送による手続きも選択肢となります。
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開設方法2:書面で手続きするなら郵送申し込み
何らかの理由でWEB申し込みができない場合には、郵送申し込みも可能です。郵送申し込みでは、書面により手続きをします。まずはSBI証券のホームページから、口座開設書類を請求しましょう。送られてきた書類に必要事項を記入し、その他の必要書類とあわせて返送すれば、手続きは終了です。
郵送申し込みのメリットは、本人確認書類などをWEB上でアップロードする必要がない点です。WEB上での手続きに不安がある人などでも、申し込みがしやすい方法だといえるでしょう。なお、郵送申し込みを選択した場合、つみたてNISA取引開始までに最短で7営業日が必要です。
ステップ2:必要書類を準備する
開設方法を選んだら、次に表2の必要書類を準備します。書類の種類と詳細を、注意事項とあわせて確認しましょう。なお、本人確認書類を郵送で提出する場合には、犯罪収益移転防止法の観点から表2の書類のうち2種類の提出が必要です。
▽表2.口座開設に必要な書類および注意事項
項目 | 書類の種類 | 注意事項 |
本人確認書類 | 運転免許証 | ・有効期限内(※)のものに限る ・公安委員会の印がはっきりと写るようにコピーする ・住所変更がある場合には、裏面のコピーも必要 |
住民基本台帳カードのコピー | ・有効期限内のものに限る ・住所などの変更点がある場合、裏面のコピーも必要 |
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日本国内パスポート | ・自署欄がアルファベットのものは使用不可 ・写真ページおよび所持人記入欄ページ(氏名・住所を記載)を提出 |
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各種健康保険証 | ・有効期限内のものに限る ・住所記入欄の記載が必要 |
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各種年金手帳 | ・年金の種類、氏名、住所の記載が必要 (1997年1月以降発行の青色年金手帳は、住所記載欄がないため使用不可) |
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印鑑登録証明書 | 発行後6カ月以内のものに限る | |
住民票の写し | ・発行後6カ月以内のものに限る ・発行日と発行印確認のため、裏面のコピーも必要 ・複数枚にわたる場合、全ページが必要 |
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在留カード | 有効期限まで2カ月以内の猶予があるものに限る | |
特別永住者証明書 | ||
マイナンバー書類 | 通知カード | あわせて、写真付きの本人確認書類(1種類)もしくは、写真のない本人確認書類(2種類)の提出が必要 |
個人番号カード | 表裏両面のコピーが必要 |
※各種書類の有効期限は、その書類がSBI証券に到着した時点での判断とします。
ステップ3:証券総合口座とつみたてNISA口座を開設しよう
必要書類をそろえたら、口座開設手続きを始めましょう。つみたてNISAで投資をするには、SBI証券の証券総合口座とつみたてNISA口座の両方が必要です。
証券総合口座がない人は同時申し込みをする
証券総合口座とつみたてNISA口座の両方がない場合には、同時に申し込み手続きをします。WEB申し込みでは、どちらの手続きもWEB上で完結できます。郵送申し込みの場合は、SBI証券から発送されたつみたてNISA申請書に必要事項を記載し、本人確認資料とあわせて返送しましょう。
証券総合口座とつみたてNISA口座は、同時に開設手続きが完了するとは限りません。つみたてNISA口座開設完了前に売買をしてしまうと、課税口座での取引となる点には注意が必要です。つみたてNISAを始める際は、必ずつみたてNISA口座の開設完了を確認して、取引をスタートしましょう。
証券総合口座を持っている人はつみたてNISA口座の申し込みのみでOK
すでに証券総合口座を持っている人は、WEBもしくは郵送でつみたてNISA口座の申し込みのみをしましょう。証券総合口座開設時にマイナンバー登録が完了している人は、新たにマイナンバー書類を提出する必要はありません。
ステップ4:つみたてNISA口座開設確認後に取引をスタート
つみたてNISA口座の開設が完了すれば、取引をスタートできます。開設の通知は、WEB上でログインするお客様ページ内の「重要なお知らせ」で確認可能です。
つみたてNISAの開設には税務署の審査が行われる
つみたてNISA口座の開設では、開設前に税務署の審査が行われます。これは、非課税制度の公正性を保つためです。NISA口座の開設は、NISAの種類に限らず1人1口座までと決められています。そのため2つ以上の口座を保有することがないよう、開設前にチェックが行われるのです。
税務署の審査は、通常1~2週間かかります。投資を早く始めたいと考えている人は、開設手続きを計画的に進めておきましょう。
簡易NISA口座開設(仮開設)制度を活用すれば早く取引を始めることも可能
SBI証券では、簡易NISA口座開設(仮開設)制度を設けています。この制度を活用すれば、税務署の審査結果が出る前に、つみたてNISA口座での取引が可能となります。仮開設完了の通知も、お客様ページ内の「重要なお知らせ」から確認しましょう。申し込みから「最短(WEB 2営業日、郵送7営業日)」での取引は、同制度を利用することで可能になります。
なお、簡易NISA口座での取引後に税務署の審査が非承認となった場合、簡易NISA口座内の残高は課税口座で取引したものと訂正されます。税務署での審査結果に不安がある人は、審査後の本開設を待ってから取引を始めると安心です。
他の証券会社でつみたてNISA口座を持っている場合はどうする?
先述のとおり、NISA口座は、1人1口座しか開設できません。そのため、他の金融機関ですでにつみたてNISA口座を保有している場合には、金融機関の変更をする必要があります。金融機関の変更は、年単位で可能です。変更を希望する場合には、変更したい年の前年の10月1日から、変更したい年の9月30日までに手続きを行いましょう。
変更手続きではまず、変更前の金融機関に「金融商品取引業者等変更届出書」または「非課税口座廃止届出書」を提出し、「勘定廃止通知書」もしくは「非課税口座廃止通知書」を受け取ります。その後、SBI証券に「非課税口座開設届出書」を提出します。マイナンバー登録をしていない人は、マイナンバー書類も提出しましょう。書類の提出後、SBI証券および税務署の確認が行われ特に問題がない場合には、つみたてNISA口座の変更手続きは完了です。
なお、変更したい年の属する年の1月1日以降、変更前の金融機関のNISA口座で買付けがあった場合には、その年は金融機関を変更することができなくなります。よって、つみたてNISAの移管では、前年度中に移管手続きをすませることが重要です。移管したい年になってからの手続きの場合は、一時的に自動積立をストップすることも考えておきましょう。
口座開設手順を確認し、スムーズにつみたてNISAを始めよう
つみたてNISAを始めるには、証券総合口座とつみたてNISA口座の開設が必要です。つみたてNISA口座開設には通常1~2週間かかりますが、SBI証券の簡易NISA口座を活用すれば最短2営業日で取引をスタートできます。
つみたてNISA口座の開設には、本人確認書類やマイナンバー書類が必要です。必要書類や手順などをあらかじめ確認し、スムーズにつみたてNISAを始めましょう。