この記事は2025年7月16日(水)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「西原宏一氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。

2025年7月16日(水)の午前9時すぎに、現役トレーダーの西原宏一さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。
現在の為替相場の傾向や相場観
トランプ米大統領は、関税を巡りインドネシアと合意に達したと発表。インドネシアからの輸入品には19%の関税を適用する。一方で、米国からの輸出品には関税はかからないとの事。
トランプ大統領は「われわれはインドネシア市場への全面的なアクセスを得ることになる」とコメントしている。
インドネシアはまた、米国から150億ドル相当のエネルギー、45億ドル規模の農産品、さらに777型機を中心にボーイングの航空機50機を購入することで合意したようで盛りだくさんの内容。
米国とインドネシアの交渉をみていると、日本の関税交渉はかなり譲歩を迫られそう。
現在の為替相場の戦略やスタンス
昨日15日(火)の為替相場は、ドル高に推移。要因はドル金利。
15日(火)発表のCPIはインフレ抑制を示したが、関税が今後インフレを押し上げるとの懸念がより意識され米国債相場は下落(=米金利は上昇)。30年債利回りは一時4bp上昇し、6月以来となる5%台に乗せている(高値は5.0229%)。
金利スワップ市場では、年内2回の利下げ観測が後退し、年末までの利下げ織り込み度は1.78回に後退。
米ドル/円は一時149円台まで回復(高値は149.02円)。今月の米ドル/円は一時150円台まで反発する可能性があると何度かメルマガで紹介しているが、149.02円まで戻している。
日足のオシレーターが少々調整を示唆し始めているが週足はまだ反発を示していることもあり、米ドル/円は150円台回復の可能性を残していると考えている。
よって戦略的には米ドル/円のロングスタンス継続で臨みたい。
▽米ドル/円 日足チャート

*:当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。