この記事は2025年7月15日(火)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「小林芳彦氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=Obee/stock.adobe.com)

2025年7月15日(火)の午後12時半時点に現役トレーダーの小林芳彦さんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

小林芳彦
1979年慶応義塾大学商学部卒、同4月株式会社協和銀行入行。 外国為替研修生・営業店外国為替業務経験後、1987年から本店資金為替部調査役。 インターバンク(フォワード)ディーラー・カスタマーデスクヘッドなどを歴任後、1989年10月よりクレディスイス銀行(資金為替部長)、1997年クレディスイス・ファーストボストン銀行(シニアセールス)、1998年バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行(為替資金部長)、2001年バンク・オブ・アメリカ(為替資金部営業部長)で数十社の法人顧客を担当。

現在の為替相場の傾向や相場観

今週末に日米貿易交渉があるが、赤沢経済再生担当相ではなく石破首相がベッセント財務長官と会うという話になっているようだ。

しかし、今のまま「関税率を下げてほしい」と言ったところで、米国は動かないだろう。個人的に思っていることだが、米国が日本に要求していることはおそらく、日本も一緒になって対中の包囲網を作る姿勢を見せてほしいということではないだろうか。

現在米国で問題となっている医療用合成麻薬フェンタニルの米国への流入を止めなければならず、輸入先であるカナダやメキシコの関税率が高いのもその大きな理由だ。

日本が、米国に対し協力姿勢を見せれば、トランプ米大統領の考えも変わるかもしれないが、今のところは厳しそうだ。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週の米ドル/円予想レンジは、145.50~149.20円。

目先は148.03円や148.65円のレジスタンスがあるが、これを超えてくれば、149円台を目指すと考えている。

そうした意味では148円台をバックに売ろうというイメージはなく、レベル的に高値にはなっているものの「ドル買いスタンス」。

145円台後半から146円台で押し目があったら買いたいと考えている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。