この記事は2025年7月14日(月)に「羊飼いのFXブログ」で公開された「竹内のりひろ氏の現在の相場観とFXトレード戦略」を一部編集し、転載したものです。


FXトレード戦略
(画像=samarch/stock.adobe.com)

2025年7月14日(月)の8時時点に現役トレーダーの竹内のりひろさんから聞いた最新の相場観と戦略を紹介する。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行で為替ディーラーになる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、情報配信を行なう

現在の為替相場の傾向や相場観

先週1週間の主要通貨の対ドルでの騰落は、上昇通貨は豪ドル(+0.37%)のみだった。

豪州では利下げが確実視されたなか、据え置きとなり、サプライズから豪ドルは買い戻された。この特殊要因を除けば、主要通貨は下げ足を速めており、総じてドルの買戻しが進む。

円は下落の最上位(-2.02%)に位置する。円はパフォーマンスでその他の通貨に劣り、結果、米ドル/円やクロス円が上伸している。

スイスフラン/円が変動相場制移行後の高値を更新、ユーロ/円が昨年7月以来の高値、豪ドル/円は今年2月以来の高値と再び円の弱さが際立っている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

イベントに乏しい先週比、今週は重要イベントが控える。

米国で日本との関税交渉を担当するベッセント財務長官が万博に合わせて17日(木)に来日する。しかし、過去には「参院選が日米合意に向けた制約となっている」と発信しており、合意の可能性は遠い。 米国では、明日15日(火)に6月CPI、17日(木)に6月小売売上高が発表予定だが、両者共に反動からやや強めの結果が予想されている。

クロス円が歴史的高値まで上伸していることもあり、押し目買いを視野に入れている。

今週は米ドル/円で146.00~149.50円、ユーロ/米ドルで1.1550~1.1800ドル、ユーロ/円で170.50~174.00円とみている。

▽米ドル/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/米ドルの日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

▽ユーロ/円の日足チャート

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(画像=羊飼いのFXブログ)

※当記事は、投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。