国内暗号資産(仮想通貨)取引所bitFlyerと、次世代高速ブラウザ・Braveを提供するBrave Software, Inc.の子会社で、ブロックチェーン関連業務を行うBrave Software International SEZC(以下、Brave社) は、共同開発したBraveブラウザ内で使用できる暗号資産ウォレット機能の提供を開始した。13日、bitFlyerがプレスリリースで発表した。
まずはデスクトップ版でサービスを開始し、後にスマートフォンアプリにも対応する予定だ。
bitFlyerの発表によると、今回の連携で以下のようなサービスをユーザーは受けられるようになる。
- Braveブラウザ上で配信される広告を閲覧すると、翌月5日に報酬としてBATをbitFlyerアカウントで受け取ることができる
- Braveブラウザを利用することで受け取ったBATは、bitFlyerで売却し日本円に換金できる。
- bitFlyer の販売所で購入したBATをBraveクリエイターにチッピング(投げ銭)できる。Braveクリエイターとは、Braveブラウザ上でチップを受け取る手続きをしたWebサイトやYouTubeチャンネル開設しているクリエイターのことを指す。
BraveブラウザはJavaScriptの生みの親であるBrendan Eich氏が作り出したWebブラウザだ。ページの高速表示とプライバシー保護に特化し、広告表示を標準でブロックすることでChromeやSafariなど従来のブラウザと比較し2〜8倍も速くページを読みこむことが可能となっている。
大半のWebサイトやネット広告には、インターネット上での行動を捕捉し個人を特定しようとするプログラムが埋め込まれている。BraveはWebサイトがインターネット上でのユーザーの動きを追跡するのを防ぎ、閲覧履歴データも自動では共有されないためプライバシーの保護にも繋がる仕組みになっている。
またBraveブラウザが提供した広告を閲覧したユーザーは、同社が発行するBATを報酬として得ることができるため、ネットサーフィンをしているだけでBATが貯まっていく仕組みとなっている。
これまで日本では法規制を順守するため、暗号資産としてのBATではなく、ポイントとして使えるBATポイント(BAP)が報酬として付与されていたが、今回、両社が暗号資産ウォレットを共同開発したことで、BATが直接配布されるようになった。
なお、bitFlyerとBraveブラウザの連携を記念して、条件を満たすと1,000円相当のBATが配布されるキャンペーンを開催することも発表された。キャンペーン期間は5月13日から6月30日までとしている。(提供:月刊暗号資産)