2021年5月31日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週1週間の対ドルでの主要通貨の騰落は、上昇通貨は上位よりNZドル(+1.03%)、英ポンド(+0.27%)、ユーロ(+0.09%)と続いた。一方で、下落通貨でも同様に、円(-0.83%)、スイスフラン(-0.23%)、豪ドル(-0.19%)、カナダドル(-0.02%)と続く。円は、全ての通貨に対しパフォーマンスで劣り、正常化が視野に入るNZドルや英ポンドが上昇上位を独占している。コロナ後の経済活動の全面再開や金融の正常化がみえてきた地域の通貨が選択的に買われ、反対に正常化に程遠い地域の通貨が売られる二極化が再び鮮明となってきた。

現在の為替相場の戦略やスタンス

グローバルで株価指数の堅調推移が継続、欧州ではドイツDAXやフランスのCAC40が史上最高値を更新、NYダウも史上最高値が目前に迫る。リスクセンチメントが一段と改善するなか、多くのクロス円がコロナ後の高値を更新してきた。ユーロ/円やポンド/円は、2018年2月以来の高値圏で推移する。特に後者は、2016年の「英国のEU離脱を問う国民投票」が実施された6月24日の高値160円台が視野に入ってきた。約5年に及ぶ低迷期を脱出。英ポンド/円の押し目は買いとみている。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で109.00~110.60円、ユーロ/円で133.00~135.00円、英ポンド/円で155.00~157.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。