PEGレシオ(ペグレシオ)とは何か?

PEGレシオ(ペグレシオ)
(画像=筆者作成)

PEGレシオとは、PER(株価収益率)に企業の成長期待の大きさを加味して、株価が割安か割高かを判断する指標だ。PEGは「Price Earnings Growth Ratio」の略である。

PEGレシオは、PERを1株あたりの利益成長率で割って算出される。

2.PEGレシオ(ペグレシオ)

1株あたり利益成長率の値には、予想EPS(1株あたり純利益)の伸び率(EPS成長率)や、売上高・営業利益の成長率などが用いられる。

例えばPERが70倍、今期EPSが100円、来期予想EPSが150円であれば、1株あたり利益成長率は50%、PEGレシオは1.4と計算できる。

3.PEGレシオ(ペグレシオ)

PEGレシオ(ペグレシオ)はどんな時に役に立つ?

PEGレシオは、成長期待が大きい新興銘柄など、株価に期待が織り込まれてPERが高くなりやすく、PERだけでは投資判断が難しい銘柄の分析に適している。

一般的にPEGレシオが1を下回ると割安、2を上回ると割高と判断される。

PEGレシオ 株価水準
1以下 割安
1〜2 適正水準
2以上 割高
※筆者作成

1株あたり利益成長率として予想EPSを用いる場合、その値はあくまでアナリストの予想に基づいており、主観的な判断が含まれる。直近数年間の売上高や営業利益の成長率を用いる場合も、これまでのような成長が続く保証はない。このような不確定要素が含まれる点に注意したい。

PEGレシオは目安のひとつとして、他の指標なども含め総合的に判断することが大切だ。

【合わせて読みたい記事】
PER(ピーイーアール):株価収益率
EPS(イーピーエス):1株当たり純利益
成長株(セイチョウカブ):グロース株

MONEY TIMES

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